2018年9月29日(土)
《螺旋の器 創刊號》
雨の多いこの頃。今月もあと少しとはいえ、バタバタとやるべきことが積み重なって多少息切れ状態であります。 やれやれ。
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「螺旋の器 創刊號」が入荷しました。限定300部、モノクロ図版収録、白鳥氏によるミカエル散文詩の訳稿 、土屋和之氏 カチュール・マンデスその他、八木昇氏 黒蜥蜴(随筆)など。また、温故知新として 左川ちかの訳詩、冨士原清一なども登場、価格1,500円とは貴重かと思われます。LEVOCATIONをお読みの方 (に限らずですが)、是非にとお薦めいたします。次号はできれば年内に出したい意向との由。(松村みね子、 左川ちか他を予定)ご期待くださいませ。
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ということで、リフォームによる弊害(言ってしまえば本の所在不明)が起きていて、余計な時間を 費やさねばならず、想定内とはいうものの疲弊気味。あと1月で元の場所に戻るとはいえ、しばらく 混乱は続くのだった。ううむ。

2018年9月22日(土)
レオノール・フジタの肉声
昨日は終日雨で、徹底した雨量というか途切れることなく降っていたように思う。予定があって朝から 外出したけれど、こういう日に限って書店へ。見逃すと手に入らないかもという強迫観念?にかられて それでも3冊ほど購入。
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日曜美術館(特集藤田嗣治)の再放送を見る。遺言?のような肉声テープが残っていたのに驚く。 しかもたのしそうにしゃべっている様子が(こんなこともできちゃうし的?)人柄を偲ばせるようで あった。日本には二度と戻らない決意ということは、日本画壇とか日本人に幻滅したのではという 勝手解釈を翻すかのようであった。
私は、世界に日本人としていきたいと願ふ、それはまた、世界人として 日本に生きることにもなるだらうと思ふ。(1942「随筆集 地を泳ぐ」より)
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挿絵
ということで、展覧会会場で必死?で入手したポストカードの1枚(部分)。猫が乱舞する様子は圧倒的です。











2018年9月15日(土)
藤田嗣治展
このところすっきりしない曇り空と雨模様が続いています。先日は小雨の中、自転車で帰宅途中に 雨脚が強くなり、傘も差せずに走ったので帰宅時にはびしょ濡れに、という有様。傘はあっても差す 余裕がないというところがまあ情けないわが身であります。
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先日やっと藤田嗣治展へ。数日前に日曜美術館で特集していたせい?かどうか、平日の正午前というのに かなりの人集り。二重三重に人垣ができていて、そこをすり抜けてゆくテクニック?はいかに。 というところで、2時間近く粘ってきたのでした。印象的だったのは初期作品とやはり戦争画、オブジェ、 等々。図録を購入するにも長蛇の列が、、ここで引き下がる訳にもゆかず、またまた粘ったのでした。
ということで、森開社さんの近刊情報としては、今月下旬には入荷予定となります。LEVOCATIONと同じ 判型(予価1,500円)、40頁、との由。もうしばらくお待ちくださいませ。
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挿絵
久々に出会えた近所の子猫。後ろ向き警戒態勢でいまにも逃げ出しそうな気配のところをパチリ。焦って 撮ったせいで暗くピンぼけ気味。ううむ。










2018年9月8日(土)
美雷樹展
北海道の地震(最大震度7!)はいまも余震が続いている様子。道内のほぼ全域で停電した とのことで、知人友人は大丈夫なのかというメールをしそびれている。不安や恐れ、焦燥はいかばかりか と心痛この上ないこの頃であります。
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このところ目につくのは藤田嗣治展の紹介記事で、行かねばと思っているせいで気になるのかも。 かなり大掛かりなフジタワールドが展開されているようで、ある友人はすでに2回行った!との由。 ううむ、重い腰が上がらない。又、恵比寿のギャラリーMalleにて、蜃気楼ー美雷樹を支えた作家たち というシリーズが開催中(9/16日まで)。今は昔、渋谷の美雷樹でのトワイヤン展(日本初!)に 行ってからの縁で、その後神田でオープンし、いろいろ様々お世話になったのでした。本日夕刻より 巖谷氏の講演会有(駆けつけるつもりが訳あって断念)。タニング、モリニエ、ベルメール、そして 空中線書局の展示なども懐かしく思い出されたりして。こちらも会期中に何とか行かねばという ところであります。
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ということで、「詩篇 手相」は順調に動いています。「戯曲 ヴェール」は在庫僅少です。 新雑誌創刊号が待たれます。

2018年9月1日(土)
イギリス怪奇幻想恐怖小説
早や9月。昨日は午後3時過ぎからカミナリ、驟雨に見舞われ、ほどなく止んで晴れたと思ったら再びの雷雨。 丁度知人の車に乗っていたので、水飛沫を上げて走るという得難い体験をしたのだった。暴雨のすさまじさは 体感しないとワカラナイ、のかも。
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国書刊行会の新刊「英国怪談珠玉集」南條竹則/編/訳、が入荷しました。イギリス怪奇幻想恐怖小説の 決定版精華集とのことで、平井呈一編「こわい話・気味の悪い話」が甦った?感有。26人の作家の 32篇の作品を収録。訳し下しや単行本未収録作品も多数との由。壮麗な函を外すと黒、金、赤の美しい 造本(装丁は柳川貴代氏)となっています。いかがでしょうか。
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ということで、ある夜突然の飛蚊症(目の前に大きな蚊のようなものが次々と横切る)に陥り、 医者へ行くと対処法はなくて、慣れるしかないとの由。ううむ。鬱陶しいことはなはだしいのだけれど、 ある日忽然と消えるという現象はありやなしや。

2018年8月25日(土)
詩誌《螺旋の器》
8月も末だというのに、朝から30度近い気温の本日、史上最も暑い夏(東日本)という新聞の見出しについ目がゆく。 22日現在、高気圧と偏西風の蛇行と暖かい空気のせい?ということらしい。まあよくはわからないけれど。ううむ。
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ということで、「詩篇 手相」ローデンバック詩集、が入荷しました。限定300部のうち100部のみ訳者村松氏の 署名落款入り、ということで少部数入りましたので、前作「戯曲ヴェール」をお求めの方は是非いかがでしょうか。 また新たに、詩誌《螺旋の器》が刊行予定となり、創刊號が来月中旬発行との由。白鳥友彦、土屋和之、 村松定史、佐藤久美子、八木昇、小野夕馥、というLEVOCATIONを継ぐ執筆陣にてご期待ください。 ご予約承ります。
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先日文庫のご注文があり倉庫へ捜しに行ったところ、ぎっしり積まれた箱をひっくり返したけれど、ついにみつからず。 ともかくストックせねばという強迫観念?でバタバタと積み上げた結果またしても迷宮入り、ううむ。ということで、 文庫、同人誌等はみつかりにくくなっています。大変恐縮ながらご了解くださいませ。ご容赦。

2018年8月18日(土)
魔女の一撃
先週の金曜日の朝、突然の腰痛。うむむ。身に覚えはほとんどなし(重いものを集中して運んだのは 1月も前だし)。その日は何とか歩けるかという位(この時に医者へ行きそびれる)だったのが、翌日の 土曜日はほぼ身動きできず状態に陥り、その翌日で少し落ち着き、のろのろと歩き、月曜には医者へ と思っていたけれど、寸前でやめる。そのわけは近くに整形外科がなく(知らず)、総合病院は 評判が芳しくなく、外出予定がなく暑いということ。で、1週間後には何とか(85%くらい)元に 戻ったのでありました。いわゆるぎっくり腰と思われるけど、魔女の一撃とも言うそうで、しかも なんと1度では済まない!場合もあるとか。冗談ではありません。
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そんなことはともかく、盛夏に朗報あり!ということで、森開社さんの新刊が近日中に入荷予定となります。 ローデンバック詩集「手相」村松定史翻譯、32頁の小判ながらいつもの瀟洒な造本となっています。 そしてなんと新しい雑誌、詩誌「螺旋の器」が創刊準備中にて、来月中旬には刊行予定との由。たのしみな 展開となりそうです。追ってご報告いたします。

2018年8月4日(土)
夏の猫
ある朝、サーキュレーターが突然壊れた。もうやってられない?と怒鳴っている?ような雑音を響かせて 止まった。エアコンなしでサーキュレーターや扇風機を3台稼働させているのだけれど、連日つけっぱなし が災いしたのかも。夜はさすがにエアコンのある部屋へ移って寝ることになるけれど、安眠できるわけでもなし いい加減涼しくなってもらいたいこの頃、であります。
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先日の日曜日、本を探しに実家の倉庫へ行ってみたら、郵便物(ほとんどが広告チラシ)がポストに一杯に なっていて回収する。母屋はジャングルジムのような骨組みができていて足場が悪く、そうそう見物するわけ にもいかず。この猛暑の中過酷な作業が続いている訳で頭が下がるばかり。
仮住いに移ってから猫を見かけない(ほぼ自転車で移動しているせいか)と思っていたら、女性の三人連れが 通路わきの家の垣根を覗いている?風なのでゆっくりと後ろを通ってみると庭先に四肢を伸ばして寝ている猫が 、、。用事を済ませて帰りがけにまた見てみると伸びた猫の近くに子猫が二匹、ぐっすりと寝ているのだった。 (撮れずに残念)人の気配のないおそらく留守宅の庭先を選んで避暑に来ていたのかも。
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という訳でずっと夏休み気分というか状態に陥っている訳で、となると読書。図書館の活発化?に伴って 涼みながら読む人もいるだろうけれど、猫のようにダラっと四肢を伸ばしつつ読む、という方を選びたい、 気がする。

2018年7月28日(土)
魔王二号
台風接近中。関東は本日午後くらいから大雨かというところで、しばし暑さから解放されつつある。 (蒸し暑さは変わらず)仮住まいに移ってダンボール箱が連なる空間とはいえ、すっきり過ごせるかと思いきや 気がつくと雑多なものが増えつつあって意気消沈。ううむ。
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暑さ対策?的に読む本として文庫を数冊。「たまもの」上藏美子、ちくま文庫。「涙香迷宮」竹本健治、 講談社文庫。「ハピネス」桐野夏生、光文社文庫。「川の光」松浦寿輝、中公文庫。等々。「川の光」は 続編の「月の光」「タミーを救え!川の光2」上下巻、と続々と文庫化されてゆくようである。 松浦氏の小説のイメージとはかけ離れた感のあるファンタジーではあるけれど、先達に同じ仏文学の 天沢氏の例もあるしでめったなことは言えない?訳ではあります。2009年にアニメ化され国際的にも 数々の賞を獲得しているとの由、この機に拝見したいものであります。
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ということで、久々に<書籍紹介>を1点更新しました。「魔王二号」(在庫数冊あり)おそらく以降は発行 されていない模様。ウニカ・チュルン研究で有名な宮川氏の女性シュルレアリストたちの論考等、継続して いただきたいものであります。

7月21日(土)
カタログの驚異
日本列島は今二枚の毛布を掛けられている状態ということで、いつになったらどいてくれることやら。 酷暑の中、それでもエアコンは(あまり)好まない方で、自室はサーキュレーターと扇風機3台を 稼働させている。日中はともかく夜の寝苦しさには勝てず、エアコンのある部屋へ移らなければならない、かも。
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リフォームの余波で家のポストも新しくすることになり、となると表札もということでカタログを見て検討中。 材質、設置の仕方等現代の傾向?に驚くばかり。思えば、壁面や床、窓、屋根、天井、その他付随するモロモロ にも分厚いカタログがあって、なかには持ち上がらないくらいの見本帳も存在していて(しかも数冊ある)一冊 見るだけで食傷気味になる。テキスタイルデザインには興味津々でいながら、である。通気性とかの機能を考える までもなく(気分で選ぶと大失敗する)理念を追求?する、、結局はいかに想像力を発揮できるかの分かれ目、 ということかも。
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HPに少しづつ手を入れ始めてはいるものの、どうも夏季休暇中みたいな様相ではあります。目録制作は足元が おぼつかないような状況では一体いつになることやら。

2018年7月14日(土)
水の絵画
例年ではまだ梅雨明けしていないはず?が、すでに酷暑がつづいているこの頃。慌ただしく仮住いへの 引越を済ませたものの、いまだ落着かない日々であります。
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こーゆー時に限ってかどうか、海外詩集の1点とあるシリーズの注文有。これらを捜しに昼時に倉庫へ行くと 家の方はひっそりと無人状態。これ幸いに2階倉庫とその下の物置(かなり損傷の目立つ空間ながら、最後は あれもこれもという具合に詰め込んでしまったのだった)を物色。1点はみつかったけれどシリーズものは出ず。 その後日参して捜したけれどみつからず。あやふやな記憶と推理?によって持ち込んだ荷物を徹底的に調べる。 (ダンボールの山はなるべく開封しないでそのまま運ぶつもりが、本に関しては片端から開けまくるという 情けない有様)ということで1週間後やっと捜し出したのであった。やーれやれ。
ことほど左様に気に入っていたペンやハサミなどの備品が迷宮入りのまま、ハコを開けつつじっくり捜すという ハメになりそう。ついでにいうと保管として箱詰めしたものは4か月後までは開けられないので何とも 不穏な?宙吊り感覚に陥っているのだった。ううむ。
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そんなことはともかく、8日(日)、平沢淑子展(シス書店、29日迄開催)の講演会(巖谷國士氏)へ出かける。 平沢氏は2017年7月7日、77歳で死去。「平沢淑子ー水の旅、絵の旅」巌谷氏著の図録は1年後の7月7日の刊行。瀧口修造 を介してパリで出会った平沢氏と氏との交流は興味深く、ボナ、マンディアルグ、ブルトン等の肖像画を含む 作品の数々。(詳細な年譜と写真も興味深い)図録はシス書店刊(3,200+tax)にて発売。


2018年7月7日(土)
豪雨お見舞い
すっかりご無沙汰してしまいました。6月中旬にPCの更新があり、それ以来の不具合(いつもの手順 でUPできず)のまま、慌ただしい引越騒ぎに突入、という次第。 何とか6月末日に仮住いに越してはみたものの、通常の業務に支障をきたす(細かい部品?が みつからず)有様で、あとしばらくはあくせくと探しまわることになりそうです。この間に ご注文下さった方々にお詫び申し上げます。
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ローデンバック「白い青春」森開社、は品切れとなりました。
久々の新刊が話題の山尾悠子氏の歌集「新版 角砂糖の日」も残少となっています。
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