2016年12月30日(金)
本日まで
年末は新刊ラッシュに追われるというめずらしい年となりました。机上の整理はといえば、当然のごとく 中断し、足の踏み場もわずか、、の中であたふたと時は過ぎ、という有様。三日はかけるつもりだった 年末仕事(主に掃除関連)はほぼ半日のみという有様、、。ということで、残りの時間で何とかせねば というところであります。ううむ。
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本年もお付き合いいただき、ありがとうございました。今月は本日30日まで、来年は1月4日より営業 いたします。皆様、どうぞよい年をお迎えください。

2016年12月24日(土)
新刊2点
木曜日に新刊2点が入荷しました。新装版「角砂糖の日」については以前よりお伝えしてきましたが、 やっとお送りできるというお知らせ。白い函の中から本体を出すと、初版本の色調を思い出すような美しい 臙脂色で、山下陽子氏の装画とみごとにマッチしています。
また、藍峯舎さんの6冊目の刊行となる「奇譚」が入荷しました。江戸川乱歩、21歳の自作の手製本「奇譚」 の初の単行本化ということで、原本の全ページの画像を収録したCD−ROM付です。マニア垂涎とは このことかという位の刊行で、版元の意企の高さを感じてしまいます。
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ということで、今年も残すところ1週間余り。ギリギリまでバタバタしそうな気配であります。 年末の体調にご留意を。

2016年12月17日(土)
カモワン・タロット
早くも12月半ば。本日さいたま市は氷点下の気温で寒い一日となりそうです。書店でめぼしいものを見て歩いて いると、文庫の値段が版元によってバラつきがあるのに(今更ながら)気づく。講談社文芸文庫や学術文庫、 岩波などは別として、フツーの読物での格差とは、、結局刷り部数によるのはわかるとしても一目瞭然的に大手の メジャーのシリーズものがなぜ高いのか、という素朴な疑問。引っかかるとつい買う気が失せてしまうのでは とても良い読者とはいえないだろうか。
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などと立ち止まってばかりでは先へ進めず。机上整理に取りかかるとあららという位ゴミが増えてゆくのだった。 郵便物など見た先から捨てるという知人がいて、とてもマネできない身としてはまあ爪先くらいの決断?を すべきかも、無理かも、、ううむ。
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ということで、ホドロフスキーの新刊「タロットの宇宙」が年内刊行とのことで、当方でもセット版が入荷予定です。 タロットの世界に浸って年越しか、、。来年こそは良い年にという悲願?は、、。

2016年12月10日(土)
親愛の情?
早くも10日。年の瀬というのは帳尻合わせというか分散したものを集めてまとめる作業というか、まあとにかく 慌ただしく過ぎるわけであります。はたと自室の壁面を見返し、書類の山を片付けてすっきりしたいという衝動 (?!)にかられるけれど、果たしてできるのか、あと20日しかないのに、、という願望のもと時は過ぎる のでありました。
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ということで、先週のシス書店でのイベント(山尾悠子氏のサイン会とトークイヴェント)に参加し、いやはや 山尾氏の人気ぶりに圧倒された(サイン会は100人以上の長蛇の列、2時間近くかかった)のでした。時間の 制約もあり当方でのサインをいただくことができず残念な結果となりました。
挿絵 -------------------------------------------------------

様々いろいろあれこれで収拾間に合わず?状態につき、こーゆーときはノラたちにお任せ。めずらしく足元 にまとわりつくブチ。これは決して親愛の情などではなく、単にヒトの足元を利用しているだけらしい、けれど。

2016年12月3日(土)
江戸川乱歩「奇譚」
早くも12月と思っていたら、1日には近刊の「新装版 角砂糖の日」の予約がドッと入ってきたのでした。 ドドーッというわけではなく、ドッで止まった?感あり。元々シス書店の企画展(出版記念+合田佐和子/ まりのるうにい/山下陽子/展)がメインなので、12/3(本日!)から先行販売するというもの。発売日は 12/25とのことで、当方が先走って上旬と書いてしまいご迷惑をおかけしました。早急に入手したい方は シス書店へお出かけください。又、4日には山尾氏と金原瑞人氏のトークイヴェントもあり、このお二人 といえば、ジェフリー・フォードの「白い果実」の訳出もある訳で、そのあたりまで広がってゆけばと 思うのでありました。
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藍峯舎さんの近刊「奇譚」江戸川乱歩、限定250部、CD付、(予価22,000円)が、今月の刊行予定との由。 こちらもご予約を承ります。
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ということで、<新入荷>にウニカ・チュルンの図録が入荷しました。今年ベルリンで開催されたもの。 まとまったものがあまり見当たらない作家でもあり、この作品集は貴重かと思われます。
それにしても年の瀬感?強まれり、かも。

2016年11月26日(土)
ホドロフスキーのタロット
木曜日の朝、一面の雪景色に驚く。54年ぶりの11月の初雪とは、、。やがて霙となって午後二時過ぎくらいまで 降り続き、寒さが一段と身に染みたのでした。
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ということで、またしても国書刊行会の新刊が1点入荷しました。ドーキー・アーカイヴシリーズの3冊目、「鳥の巣」。 シャーリー・ジャクスン(「くじ」の作家)の究極の多重人格小説との由、面白そうであります。
はたまた、12月下旬刊行予定となっている「タロットの宇宙」のご紹介。アレハンドロ・ホドロフスキーといえば、 「エル・トポ」「ホーリー・マウンテン」の映画監督として有名だけど、タロット研究もライフワークとしていた! とのこと。その成果を集大成した大冊「タロットの宇宙」680頁(予価6,800+tax)。又、オリジナルのブック型 タロットケース入り「特装版 カモワン・タロット」と「タロットの宇宙」がセットになった豪華愛蔵版限定555部 も発売されるとの由。(予価16,000+tax)監修:伊泉龍一、解説:滝本誠。シュルレアリストたちも熱中したタロット の魅力再び、ということでご予約承ります。挿絵

2016年11月19日(土)
新刊あれこれ
本日は朝から雨。昼過ぎには止む見込みとはいえ寒い1日となりそうであります。
「定本 夢野久作全集」の第1巻が国書刊行会より刊行された。(又してもうっかりミスで発売から1週間 ほど遅れました)他に、「ぼくのミステリクロニクル」(名編集者戸川氏著) 「リリアン卿」(何やら妖しい光?を発するような、、)の2点も同時入荷。又、ドーキー.アーカイブ シリーズの2回配本も21日以降入荷予定となります。今年の追込み作戦?のような刊行が続き、新刊から 目が離せない状況かも。
あと1点、「角砂糖の日」山尾悠子歌集が新装版として刊行予定(12月上旬、シス書店刊、3,456円) 何と30年ぶりの復刊とのことで、小品が1篇新たに収録されるとの由。当方でも扱いますので、ご希望の方はご予約 くださいませ。初版の深夜叢書版は、Amazonでなんと5万円以上の値がついていて驚き呆れたのでした。(ヤフーで 1万5千でも高い〜と思っていたのに)
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ということで、以前はスマホからPCへ写真を転送するのはフツーにできていたのに、なぜかできなくなって焦っていた ところやっとなんとかなりそうで、、、何ということもない落葉、UPできた記念?ということで。 挿絵

2016年11月12日(土)
新しい備前
ここ数日の寒さから一転して本日は久々の秋日和。日頃見ない(見えない)フリをしていた雑事を こなす気も起きるというもの。本の整理でいえば探し出すための推理は無用、とはいかないのが現状 ではあります。ううむ。
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山陽新聞社(岡山)さんより新刊のパンフレットが送られてきた。「新しい備前 伊勢崎淳の陶芸」。 人間国宝の伊勢崎氏の傘寿記念出版との由。(巖谷國士著:監修)。2015年の大規模な三人展「有為自然 ー岡崎和郎、伊勢崎淳、中西夏之」(岡山県立美術館)が開催され、展示会場の作品も多く収録されている。 個人史、作陶史を精密に回顧、検証した初の本格的作家論、との由。(A4判上製216頁)。ご希望の方には パンフレットをお送りいたします。
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ということで、HPの直しも遅々として進まず、みつけたら直すという悪癖のまま今週も発信中であります。 「左川ちか翻譯詩集」もついに品切れ(僅少を付け忘れていて申し訳なく)。ジワジワと在庫切れが増えつつあり 、ごくたまに復活することもないとはいえず、、今更ごちゃごちゃと言い訳するなと言いたい、自分に。ううう。

2016年11月5日(土)
ローアングルのダイナミズム
早や11月。秋晴れが続いているので紅葉でも見に出かけたいところではあるけれど余裕はなく、通りすがりに ほんの少し体感?(屋根の上で遠くを見つめる猫を見た)するくらいのこの頃。
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ということで久々に映画の話。先日来、加藤泰特集をWOWOWでやっていて4本ほど見たのだった。 まず「みな殺しの霊歌」1968年、松竹、モノクロ。いきなり女性のクローズアップから始まり、その後 サディスティックな展開で派手に痛めつけてメモに名前を書かせた挙句に殺す、というすごーい手口。(犯人の 顔は見せない)で、五人の女たちを次々と殺してゆくという話で、ローアングルの迫力に驚いたのであります。 「男の顔は履歴書」1966年、松竹。あからさまな人種差別による闘争。安藤昇の町医者がこんなに強いなんて 、、その後伊丹十三が出てきてちょっとびっくり。これはいまはまず撮れないよねえと感嘆。「花と龍  青雲 愛憎 怒涛篇」1973年、松竹、168分。火野葦平原作の大作。渡哲也、香山美子の夫婦が子連れで線路を 歩いてゆく冒頭のシーンは又してもローアングル。そして20年くらいの時を経て、息子や娘たちの世代の活躍 (石坂浩二と倍賞美津子は二世代役をこなす、、)へと物語は続き、上下本2冊読了みたいな充実ぶりであり ました。いやはや。
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ということで、<新入荷>(3頁目中ほど)を6点更新しました。前回の目録より少し拾ってあります。 ご覧いただければ幸いにて。

2016年10月29日(土)
秋雨
昨日は午前中から雨が降りはじめ、とぎれることなく(おそらくだけど)夜まで続いたのだった。そんな中、 特選古書展(神田古書会館)へ行く。ううむ、と唸るしかないような収穫で早々に引き上げ。目当てのもの みつからず参考資料多しといったところでありました。いやはや。
挿絵 ということで、このごろは寄り付いてくれないので、以前の2ショットから。

2016年10月22日(土)
遅れた至急報
先日近くの郵便局へ行ったら、足元の箱に郵便番号簿(平成27年版)が入っていて、ご自由にお持ちください 、とあるので早速1冊貰ってくる。表紙には都道府県の花が載り、480頁の大冊。ゆうメール便の頁をみると、A4版で 4sまで360円のレターパックライトはあるけれど、2p巾まで180円のスマートレター便の記載はなし。 送料はなるべく安く抑えたいので、類版?が出てほしいものであります。
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先週土曜日、巖谷國士氏のトークイベント「アンドレ・ブルトンとは誰か」に参加。50数名(シス書店のイベント ではかなり多め)が耳を傾けた。アニー・ル・ブラン氏とは1982年、トワイヤン展会場で出会ったとの由。貴重な 写真を拝見する。又、1928年刊行の「ナジャ」を晩年1963年に全面改定版として刊行したブルトンの意図に ついての解説。序言には“遅れた至急報”とある。「私は誰か?」で始まる「ナジャ」は小説ではなく、写真を 随所に挿入した読物としてのドキュメントであるわけで、ブルトンが終生こだわった「ナジャ」に ついての思いを新たにしたのだった。かつて巖谷氏は「評伝アンドレ・ブルトン」を月刊誌“海”に連載していて (1970〜80年代)千枚以上出来たところで宙吊り状態のまま、というのがいかにも残念。また、全12巻予定だった アンドレ・ブルトン集成(人文書院)も半数で頓挫したまま(版元を替えて出版されてはいるけれど)というのも 残念ではあります。
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ということで、HP<シュルレアリスム>の1頁目を少し手直ししました。行数が増えてしまい、番号表記に問題発生 →未解決ーだけれどまあ 徐々に直してゆくつもりではあります。ううむ。

2016年10月15日(土)
読書の旅
やっと秋晴れではあるけれど日毎に涼しくなってきてしまい。時は移ろう?のでありました。
久々に、西方猫耳教会さんより新刊が入荷しました。「ダンセイニ卿書評集」。34頁の小冊子ながら ダンセイニファンには必読かと。「日本の昔話と伝説」1908年ゴードン・スミス、「ウィルヘルミナ女王の 島々」1927年ヴァイオレット・クリフトン、「エゴイスト」1947年ジョージ・メレディス、「夢の丘」1954年 アーサー・マッケン、以上の4篇を収録しています。又、長く品切れとなっていたPEGANA LOSTの13,14号が 再入荷しました。合わせていかがでしょうか。
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ということで先日、ドキュマンシュルレアリスト(マン・レイ撮影)の顔写真20名をながめていて、人名が ワカラナイのが約2名いて、そういえば昔々、ぽえむぱろうる(書店)には作家の顔写真が一面にレイアウト されていたのを思い出したのでした。うーむ、最早遠い幻かも。
で、本日は「アンドレ・ブルトンとは誰か」を再発見?するために出かけるのでありました。

2016年10月8日(土)
あやういPC
このところ土曜日に雨が降る確率が高いようで、本日も雨模様。
数週間前から急にPCの調子がおかしくなってきて(シャットダウンのトラブル)いやーな予感がして いたのだけれど、毎回強制的にシャットダウン、ではまずかろうということでメーカーにメールする。 →即回答がきて指示される。ところがやってみたけどダメ。再度メールするとまた即回答がきて、元々 Win7だったのを10に更新したのでWin10用の対処法とは違っていたようで、指示通りにすると何とか 回復してきた。その後の更新作業数時間(電源を切るなというメッセージなのでしばらく放置状態)を経て 徐々に機嫌を直してゆく。翌日も更新。結局数日かかって更新作業を終えたようで、現在は沈着、安静、安泰 というかいつも通りに落着いたのだった。やれやれ。
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ということで、このところいろいろ読み散らかしているのだけれど、「漂うままに島に着き」内澤旬子著、 が面白かった。東京のせせこましい空間がいやになって小豆島へ移住するというウチザワさんらしい突飛な 発想の実現過程が描かれていて、何と興味深いヒトなのだろうかという思いを強くする。超ワガママな 美ヤギの“カヨ”を飼い、牧畜と狩猟という目的もあるという今後に期待してしまうのだった。
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シス書店での、ブルトン没後50年記念展も23日までとなり、来週15日には最後のトークイベント「アンドレ・ ブルトンとは誰か」巖谷國士、がある。久々のイワヤセンセイのブルトン講義でもあり(春には行けなかった) 何とか駆けつけねばと思っているのでした。果たして。

2016年10月1日(土)
本日入荷!
相変わらずスカッとしない空模様が続くこの頃。早くも10月。
ということで、本日新刊3点入荷しました。エディション・イレーヌさんのブルトン没後50年記念出版。3点 同時刊行という快挙であります。ご予約いただいた方には、3日(月)の発送とさせていただきます。
特に、「あの日々のすべてを想い起こせーアンドレ・ブルトン最後の夏」ラドヴァン・イヴシックの回想録 は、ブルトンファン必読、といえるのでは。モノクロームの図版が数点あり、ブルトンがみつけたという “星形の石”には感動してしまうのでした。また、「等角投像」は、ブルトンが晩年に発掘した22名の画家 とその作品が収録された美しいカラー版図録となっています。(限定500部)
ということで、各々訳者、解説者のサイン入りです。この機に是非にとお薦めいたします。
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