2016年3月27日(日)
リニューアル?
振替休日の21日に墓参りへ行く。花冷えの寒い日で、墓地には供えられた花があちこちで揺れていて 人影はわずかだった。やはり前日訪れた人が多かったと思われる。寺には二匹のスリムで偏屈?な犬 がいて、人の顔を見るとすぐ奥の小屋へ隠れてしまうのだった。
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ただ今、新たな小特集を画策中なのだけれど、遅々として進まず。つい見た目の変化を優先してindex( 表面)の図版を入れ替えてみました。すべて在庫有りのものではあるものの、図をクリックすると掲載頁へ、という リンクを作成するのはまだ先のこととなります。ううむ。スマホの場合、更新してから5〜6日 後にやっと表示されるというケースもあり。この辺のジレンマはまあ諦念の境地→焦って何とかしようという 気概はもはやない訳であります。陳謝。
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挿絵 ということで、鉢植えの桜のつぼみが膨らんできていて、もう少しで開花しそうな気配。咲く前に撮って みました。来週には満開か、無理か。

2016年3月19日(土)
ブルトン没後50年
本日もまた雨模様。風の強い火曜日の午前中、歯医者の個室で治療を待っていた時のこと。目の前に広がる 庭の様子を眺めているとゆらゆらと薄い円形の葉が大きく揺れていてその下の半球型の大きな石にその影が 当たり、揺れるたびにうずくまった獣→恐竜?のようにも見えて今にも動き出しそうなのだった。これはまた シュルレアルな現象だなあと飽きずにながめていると、小さな鳥が高い木の枝に止まり、ふと我にかえったの だった。
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木曜日、やっとシス書店へ行く。6周年記念展の最終日3日前ということで、ゆっくり拝見。(2/20のオープン 直前に合田氏が亡くなる)合田さんの作品3点、金子國義、四谷シモン、宇野亜喜良、建石修志、etcで見応えあり。 12日の巌谷氏のトークイベント(ブルトン没後50年、その他)には何とかして行きたかったにもかかわらず、 諸事情で行けず。当日は満席盛況であったとの由、残念無念でありました。訪れる方の切れ間もなく、オーナーは 相変わらず忙しそうであった。
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ということで、今週は<海外詩集>P4-1を更新しました。物語の前後左右にポエムあり、かも。

2016年3月12日(土)
至難のワザ
雨模様の日々。真冬に逆戻りかというくらい寒くなると、適応能力に乏しくなった身体を憂える、、 訳であります。寒暖差と雨と霧(火曜日の早朝の濃霧で電車が遅れた)と、天変地異に右往左往する 3月。
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先週の土曜日にUPした<新入荷>の画面がスマホでは4〜5日たっても現れず(12日現在は載っている) どうしたものかと思案中。エクスプローラとグーグルクロムとの違い(図の表示が違う)、バージョンの 違い、PCとスマホとの違いとなるとどれもクリアするのは至難のワザ、の様相。でもってIT関連の操作に ついてはほとんど無知、ほぼワカラナイという消極的厭世観?で対処していると、順位が1523位(Fc2での 年間順位)ということになり、それで気力が上がるかというとそういうことなないのだった。ううむ。
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ということで、3/5付の<新入荷>では、「青ひげ公の城」プログラムの寺山の舞台での合田作品の 迫力とか、犀星の「火の魚」、種村氏の翻訳2点などしつこく宣伝してしまいますが、いかがでしょうか。

2016年3月5日(土)
やっと始動
早や3月。本日は曇天なり。先週書き忘れたけれど、芳林堂書店が先月末に倒産した。負債総額は20億円 にもなるとの由。池袋でリブロが華やかだったころ、芳林堂も良きライバル店として活況を呈していたし、 敵状視察(?)にたびたび通ったものだった。高田馬場店は駅前にあり、その存在感は絶対的だったのに 信じられない思いであります。要は、取次廃業からの連鎖反応的なもののようでもあり、その波は出版社 にも及びかねない、いえもう及んでいるのではないか、という現実。いやはや。
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ということで、「未踏の星空」につづき、「アピエ26号」が入荷しました。今回の特集はシュルレアリスム <日本文学篇>。松本完治氏の夢野久作論「狂気と聖性と眩暈と」はなかなか刺激的です。千野帽子氏の 「文庫で読める「シュール」な日本の短篇小説二0選」も有。(ついでになぜか拙文も、、ううむ)
また、久々の新入荷7点(<新入荷>3頁目)をUPしました。お目に留まるものがあれば幸いにて。
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ついでに看板猫の写真を新バージョンにしました。近所のノラたちはアイソがないので、ちょっとした コラージュでの猫たち。こうなると最早?ノラではなさそうなたたずまい、かも。

2016年2月27日(土)
パンドラの箱の中
2月19日、合田佐和子氏死去(心不全にて、享年75歳)。金子國義氏につづき、早すぎる画家の死にショック を受けている。合田氏20代の初個展はすべてジャンク(道端で拾った焼け焦げた木や金属のガラクタばかり)の オブジェ展で、前年に瀧口修造と出会っている。その後の、寺山修司の映画や唐十郎の舞台に貢献した作品は 強烈な印象を残している。挿絵 松濤美術館での個展で目にした巨大なタブロー(等身大の迫力!)や、オブジェ、コラージュの 数々にすっかり魅了されたものだった。すべてはパンドラの箱の中に詰め込まれた好奇心?のようなものかもしれず、 その、ピカビア的(?)シュルレアリスムに脱帽するばかりであります。合掌。
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火曜日に新刊が入荷しました。昨年12月に刊行された山下陽子作品集「未踏の星空」。氏のこれまでの作品の軌跡が 詳細に分析されている間奈美子氏の解説に注目。モノクロームのコラージュやオブジェは(もしかしたら)ゴーダ氏を 継ぐ作家たちの一人となるのでは。是非にとお薦めいたします。

2016年2月20日(土)
サキの挿絵
寒暖の差が身体にこたえる季節ということで、ともかくもやるべきこと(年間の集計とか)を、片付けねばならない わけで、雨模様な今日など一気に進めるべきところ、なぜかそうもいかないのだった。
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「けだものと超けだもの」サキ、和爾桃子訳、白水Uブックス、を読んでいる。辛辣な諷刺は短編こそというかんじで、 気分直しに最適な本といえるかも。エドワード・ゴーリーの挿絵の他に、サキ自身の動物イラストが数点紹介されている。 (仲良しだったというフォックステリアの絵など)
買わないはずだったananの冬のにゃんこLOVE(表紙の猫の表情にはあらがえず)をついつい購入。冬猫386匹登場とも なるともう一時釘づけ状態となってしまうのだった。ああ。挿絵 ということで、雑誌にはまず載らないであろう可愛げのないノラがこのところ出没するので、撮ってみた。 やぶにらみの仙人みたいでちょっとこわい。

2016年2月13日(土)
抜歯の恐怖
月曜日、グラグラになっていた犬歯を抜く。しばらく血が止まらず、ガーゼを強く押し当てられて身動きできずの 状態で2〜30分。ううう。いくらグラグラしていても根は頑固で、抜くだけでもタイヘンだったというのに。ということ で久々の歯医者で1時間余りを過ごす。やれやれ。犬歯の祟り?かその後、右目(犬歯の上)のみが痛くなり、 しばらく痛みは続いたのだった。犬歯=尖頭歯、糸切り歯、根が非常に深く寿命が一番長いとの由。あな恐ろしや。
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ananで猫特集(困ったときの猫頼り)をやっていて、以前の号はつい購入して読み捨ててしまったというのに、 今回もワナに嵌まるのか、、ということでセーブする。ブルータスもユリイカも文芸誌もこのところ食指が動かず。 広告などを見て、これは買っとくべきと思ったまま時は過ぎてしまうというあるまじき悪癖。ううむ。フットワーク を軽く保たないとアンテナは錆びつくばかりであります。ま、冬眠中と逃げるのもナンですが、その昔、長い逗留 (狭いアパートに籠る)後、ある日幕が上がるように甦った男がいて、これはまあ、冬眠中の夢かもしれない話、 ではあります。

2016年2月6日(土)
読み比べ
本日は曇天なり(少し晴れてきた)。夜になって雪が降りそうとのことで、いいかげん春めいてこないものだろうか。 やはりというかどうも寒さは苦手で、北海道の方はエライなあとヘンに感心してしまう。まあ何言ってんだかという話 ではあります。
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昨日の朝日新聞朝刊、“声”欄(若い世代)に、「翻訳書の読み比べがお薦め」という21才大学生の投稿が出ていた。“趣味” で翻訳書の読み比べをしているとのことで、そのうち趣味が嵩じて仕事にしたらとすすめたい位なもので、こーゆー 奇特な人が育って(?)くれれば翻訳書の意味というか価値も上がるのではないだろうか。アメ文ばかりでなくその他の 国もといいたいけど読み比べるにはそこそこ有名な作品でないとありえないということになってしまうのか。(光文社文庫?) うーん、とあまりにめずらしい内容だったもので余計な詮索をしてしまうのだった。
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ということで、今週は<日本文学/エッセイ>の3頁目を更新しました。「相馬黒光展図録」など。ご参考まで。

2016年1月30日(土)
葛藤の行方
週末はまたしても積雪の予報だったけれど、雪にはならず冷たい雨が降ったのだった。温暖化のもたらす 様々な弊害はこの先どうなることやらといったところ。ということで、いつもながら月末はバタバタと過ぎてしまい、 時は止まってはくれないのだった。
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「おやすみなさいを言いたくて」2013年、ノルウェー、アイルランド、スウェーデン合作映画を見る。紛争地区へ 潜入した報道カメラマンのヒロインが目にしたのは、現地の女性が自爆装置を身体中に巻きつける儀式のような ものだった。恐れおののきながらも夢中でシャッターを切り、最後まで見届けるという行為。その結果負傷して 帰国。迎える家族たちの焦燥感(夫と娘二人)。葛藤を抱えながらも結局は戦地に戻ってしまうのだけど、 今度はいたいけな少女の身体に自爆装置が巻かれているのだった。ううむ。このキャメラマン役をジュリエット・ ピノシュが演じていて秀逸であった。エーリク・ポッペ監督。

挿絵
と、誤魔化し気味ついでに、久々に近所の猫。物おじしない子猫で、
後ろに母親がぴったりついている。


2016年1月23日(土)
切迫感
月曜日の朝、この冬初の(みごとな)積雪で感嘆している間にみぞれになり、やがて自宅周辺の道は ぐちゃぐちゃにぬかるんだのだった。今もまだ小学校の校庭はアイスリンク状態だしブロック塀の下には 頑固な塊が解けることを拒否している。ううむ。
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ということである種の切迫感?から、埼玉県立近代美術館「旅と芸術展」、シス書店「波多野麻吏  サトゥルヌスの書物」展へ行ってきた。ドラクロアからカッサンドルまでの多くの作品や、19世紀の初期写真 の展示、特に巌谷小波絵葉書コレクションは興味深く見入ってしまったのだった。書物展の方はというと、 瀧口修造やピエール・ルイス、ボードレール、マンスールなどの“濃い”作品に装幀されたルリユールの 素晴らしさを拝見。なんと美しいオブジェでありましょう。20日に行われた松岡正剛氏のトークイベント はすぐ満席になったとの由。さもありなん。またひとつ違った扉を開けて見せてくれたオーナーS氏に感謝。
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といったところで、体調に波があるものでいつもに増して集中力欠如の有様。新刊の頁をリニューアルしましたが 、欠番が多めの頁の更新などは手つかず状態でジレンマは募るばかり。確定申告の用紙も届いて、毎年の 嘆きと焦りに陥るのだった。

2016年1月16日(土)
猫談義
先週の書込みでご心配をおかけしましたが、何とか回復しております。
10日に51歳の若さで亡くなった竹田圭吾氏の葬儀が本日行われるとの由。気鋭のジャーナリスト、 コメンテーターとして秘かなファンだった者にはつらい訃報だった。合掌。
今年はどうも細部から解体してゆくというか、ぐずぐずと積み上げてきたものがとうとう臨界点に達して 崩れ去るみたいな、イヤな幕開けの予感。(実感かも)
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近所の庭先をちょっと覗いて(時折猫がいる)いたら、久々に家主が出てきて立ち話。月の半分位は留守 にするので、留守中に猫が子供を産んでしまって困っているとの由。そういいながらも別宅では7匹の猫 を飼っていて、病気や入院費用の大変さを話していて止まらない勢いだった。留守中に生まれたノラは どうするのかと喉元に出かかっていて言えず、うーむ。そういえば、山岸凉子の新刊「レべレーション」 に「コバン日記」という猫エッセイが載っていてたのしめたのでした。
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藍峯舎さんの第五弾「幻想と怪奇」は、乱歩の自選短編集ということもあるのか好調な動きです。<書籍紹介> にやっとUPできましたので、ご参考まで。版元は早くも完売!、当方はまだ在庫があります。

2016年1月9日(土)
謹賀新年
あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願い申し上げます。

これでもかというくらい晴天が続いているこの頃。年頭より不如意な出来事に見舞われ、体調が50%といった ところであります。体力気力が失せてしまうと動きが鈍くなり、日なたの猫のごとくじっとしていること多く、 うっとうしさに耐えつつ読むか見るか眠るかで時をやり過ごす有様。ううむ。
そうは言いつつもご注文には何とか対処していますのでご心配なく。もう少しで回復の見込みです。
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