2015年9月26日(土)
秋日和
シルバーウィークは秋晴れのよい天気が続いて満喫した方も多かったのでは。当方はというと、 メンテナンスいうか片付け作業の日々で、机上周辺、大量の紙ものの処分(目を通す度に迷いが 生じて進まず)、在庫整理などでほぼ過ぎてしまった。肝心のリストアップは進まず、年内に 目録を作る作戦?は頓挫したまま、なのだった。
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その後のVistaはというと、無線LANにどうやってもつながらず(意味不明のまま次へを押したのが ×なのか、パスワードのミスか)有線でやっとつながる。プリンタはどうにかインストールできたけれど HPビルダーは使えず。現在はバージョン20が最新で(いまは14を使っていてバージョンアップ版なので 元版はさらに旧くなる)Win10のことのあるしで、IBMへ探りを入れて(TEL)みたら、すでにジャストシステム へ売却済み(うかつにもすっかり忘れていてそういえばそうだった)で、そちらに問い合わせても剣もほろろ (旧版なんて知りません的な)に断られる感じであった。ああ。ということで、現在停滞中。これをクリア できればWin7のPCを初期化できるのではというところであります。
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片付け中の雑誌で2013年9月号の文学界をみていたら、自費出版の広告があった。必ずご満足のいただけるあなた の大切な一冊をお作りします。ずっと残るものだから手抜きのない編集制作をします。、、天下の文春でも 作ってくれるんですね、と今更ながら驚いてしまったのだった。

2015年9月19日(土)
追悼、アスタルテ書房
天候不順がつづき、秋らしい日を満喫するのはマレなこの頃。(今日はまた暑いけれど)
わがパソコン事情はといえば、初期化する前に以前使っていたVistaを復活させようという作戦に。 データをコピーし、プリンタとその他のソフトをつなごうと思ったら、、あまりの我儘に手を焼いて 放ってしまったムクイ?か、というくらい言うことを聞いてくれない。正常にインストールされました と出てもアイコンは出ない。ということで目下闘争中。長時間でなければなんとか使える現在のPCを なだめてゆくかんじではあります。
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APIEDの最新号(25号)が入荷しました。特集は、武田百合子。名随筆家というより、天衣無縫的な人間性? というか魅力となっていて、人気衰えずといったところでしょうか。繰り返し読みたくなる文章、なのでは。 山下陽子氏の表紙デザインは、「犬が星見た」を彷彿とさせる素敵な作品です。
又、「シグナレス」第20号を頂戴しました。松本完治氏による「アスタルテ書房店主・佐々木一彌氏を 悼む」の文あり。6月15日に入院中の病院で亡くなられたとの由。享年61歳。三月に急逝された金子國義 氏の後を追うように逝かれた。京都へ行ったとき、あの徹底した美意識に彩られた店内を訪れたときの 興奮を思い出すばかり。ご冥福をお祈りします。

2015年9月12日(土)
雨あられ
今週の月曜日からの4日間は雨ばかりで、特に水曜日は雨足強くどうなることかと思いきや、浸水被害には 至らず。関東東北各地で被害にあわれた方々の無事を祈るばかりであります。また、昨夜未明には震度4の 地震有(震源地は東京湾のよう)、天変地異の恐怖がジワリときいてくるようです。
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このところPCの状態が芳しくなく(シャットダウンできず、など)メーカーに聞いてみると、初期化!しか ないとの由。丁度5年を過ぎたところで、パソコンの寿命はまあ5年位が妥当のようではあるけれど。ううむ。
データ保存をUSBメモリにとったけれどすべてとれているかどうかが不安、、。ともかくもリセットする覚悟? をしなければならず、いっそ新しいPCを、Windows10か、(現在7)と考えるだけでユーウツ度は増すので ありました。
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今回は、<小特集>の2頁目、“合田佐和子”を4点更新しました。絵画作品はもとより、オブジェ、コラージュ、 写真など広範囲に展開する作品はまさにシュルレアリスティックなのではないでしょうか。

2015年9月5日(土)
「アルバムエドワルダ」
早くも9月。H歯科へ行った帰りに、近場のさいたま市大宮盆栽美術館へ立ち寄る。ブルー&ホワイト染付 鉢の草もの盆栽展開催中で、アールデコ風でもあるようなシンプルな藍色が美しい鉢などを観賞。かつての (昭和10年ころ)大宮盆栽村の地図が残っていてなかなか興味深い。盆器、水石、絵画資料と共に盆栽の 名品が並ぶ。挿絵 屋外の展示も多くその大きさ(巨大!なもの結構あり)にたじろいてしまうほど。五葉松の “うず潮”“青龍”などミニチュアールとはとてもいえない存在感だった。せっかくなので撮影OKのエリアで 撮ってみた。ここを抜けるとみごとな庭園となるのだけれど、撮影はNG。警備の方も巡回していて警戒態勢? あり。写真は、会場入口前に展示されていたもの。
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ということで、先頃亡くなった金子國義氏の本をリストアップしてみました。(<新入荷>2頁目)しかし思った ほど集まらず、あて(?)にしていた数点はすでに売り切れてしまっていたので5点ほど。それにしても突然の訃報に 驚いた方も多かったのでは。愛書家としても有名で、書肆ひぐらし刊「アルバムエドワルダ」など、瀟洒な冊子を作られ ている。その昔、神田のひぐらしさん経営(すぐ目の前にあった)のギャラリーへ足を踏み入れた時のときめき は忘れがたいものでした。


2015年8月29日(土)
テロリスムと映画
連日の真夏日から急に潮が引くようにというか、突然のUターンみたいな裏切り行為?で涼しくなって しまった。まあ過ごしやすくていいようなものだけど、夏はこれっきりですか、と聞いてみたい気もする この頃。
月末の木曜日、ハンズメッセの初日へつい足が向く。筆記具が2割引きとか、SALE品のあれこれに ついつい没頭、、。気づいたらレジには長蛇の列が。あきらめて並んだけれど、待ち時間は10分ほどだった。 ハンディアイロン&スチーマーというのを買ってみた。果たして。
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「テロルと映画」四方田犬彦(中公新書、6/25刊)を読む。スペクタクルとしての暴力、憎悪と怨恨 を映画はどう描いてきたのか。ということでさぞやいくつもの映画がその俎上に上るだろうと思ったらさに あらず。ブニュエル、スピルバーグ、若松孝二、ファスビンダー、ベロッキオ、という視点。ハリウッド的 スペクタクル(『ダイ・ハード』も出てくるけど)、勧善懲悪ものは眼中にない。(まあ個人的には、呆れる ほど量産されるこのジャンルを嫌いなわけではない)−テロリスムとは現実的な破壊や殺人である以上に、
挿絵 その演劇的表層として世界中に恐るべき速度のもとに伝播されることで、目的を果たすのである。(まえがきより) ネタバレを云々する映画の見方はもっとも幼稚な見方である、とも。ナルホド、そこに共感しただけでは読了の 意味がないのであって、映画の役割とは哀悼的想起(ベンヤミン)を組織すること、世界を認識しなおすこと、 にほかならない、のであった。
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門柱の松の木の下で我が物顔?のノラ。

2015年8月22日(土)
不気味な饒舌
先週は、新盆でバタバタし、(九人の僧による施餓鬼法要が行われ、荘厳な儀式を体験、、)、その後もつい ズルズルと時は過ぎ、やっと本日<新入荷>6点をUPしました。
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週の半ば、シス書店で上映中の「火葬人」を観にゆく。1968年、チェコスロヴァキア、ユライ・ヘルツ監督作品。 原作はラジスラス・フクス(2012年、松籟社刊) ヤン・シュヴァンクマイエルと生年月日が同じで盟友でもある というヘルツ監督は、ホラー作品を多く手がけているとの由。しかしこれはホラーではなく、多分に原作の 異様さ?が際立つように思えた。火葬場に勤める主人公の男は、とにかくよくしゃべっていてチベットの死者の書 への憧憬から徐々に彼の家族(妻と息子と娘)をも巻き込んでゆくという不気味さ。クレジットには脚のコラージュ が現れ、冒頭の動物園の場面もヘンだったし、プラハの春の只中で撮られた(柩の並ぶ室内での撮影は、実際の施設の 空いたときを利用していた!)という緊迫感はほとんど感じられない気がしたのでした。翻訳者の阿部賢一氏と ペトル・ホリー氏のトーク(本日)はすぐ満席になってしまって参加できず残念であった。ちなみにモノクローム の美しいフィルムを想定させるようなカタログ(シス書店制作)も販売されている。
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ということで、新入荷の6点は、思わず跋文に呻った?「旗の台管見」とか、漆黒の分厚い本「もうすぐ絶滅する という紙の書物について」は、書影がハレーションをおこしてしまいうまく載せられず。などなど。 あと少し追加のはずがつづかずの結果となりました。お目に留まれば幸いにて。

2015年8月8日(土)
封筒の不手際
連日の真夏日に辟易しながらも、夏のうちに整理すべき事柄(在庫チェック)に没頭中であります。 エアコンはあまり好きではないとはいえそうも言っていられず、高め設定(29度)で終日つけっ放しとなった。 切り捨てるのに情けは無用とはいえ、人間関係ならともかく(?)本となると優柔不断この上なく、 ぐずぐずと先延ばしにしていたツケを何とかしなければならないのだった。ああ。
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ということで、「坂東壮一蔵書票集」はほぼ1週間で売り切れとなりました。ありがとうございます。 次回ご希望の方あれば、と目下検討中であります。
芥川賞「火花」が200万部とか、それはそれで快挙ということで、それが何か?というところに“限定版” はあるのかも。(これ以上書くとアレなのでやめておくけれど)
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で、住所変更をしたので今頃目録が届いたという方からご指摘を受ける。封筒に印刷されているメール アドレスは今使えないのかということで、使えませんでした。大変申し訳なく、平身低頭。しかも 今頃気づくというミステイク。時は止まったままかというところ。戻れるなら戻りたい気がしないでもないような。

“看板猫”夏の只中でぐったりしたいつものノラ。


2015年8月1日(土)
レイミアプレス
早や8月。自転車のタイヤ交換が済んだと思ったら、左のブレーキが利かなくなった。しばらく無視(?) して使っていたけれどやはり気になるのでみてもらうと、左側の後部車輪付近の部品(ネジ、、)の 弛みのせいとのことで、ものの2分で直してくれたのだった。
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さるお客様からの問い合わせもあり、レイミアプレスさんの「坂東壮一蔵書票集」が入荷しました。 250部の普及版で、重厚な造本。(本体布装、平金箔押、縁クロスのスリップケース→堅牢な函入!) アルフォンスイノウエ氏の作品も手掛けているとの由。繊細な描線はどこか通底するイメージがあります。 1977〜2014年制作の180点の蔵書票カタログレゾネとなります。一冊毎の手作りとの由。税込価格5,940円。
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ということで、ファクシミリを買いに出かける。今まで使っていたブラザーはもはや単体?は作っていなくて、 PCのプリンタ仕様のみとのこと。ほぼパナソニックとシャープの製品20点余りが並ぶ。コードレスとか 見てからFAXとかの違いと価格を検討。(PCやカメラ売り場では見向きもされなかったのに、ここでは 店員がやってきて説明してくれる)コードレスは落とした時のダメージがあるのでよくないかもと言われ、では、 と決めた機種は在庫がなく、しかもメーカーにもないとのこと。?? で、あれやこれやで決めて持ち帰って 設置。ついでに周辺の整理を始めると、とめどなく不要な(ゴミ化している、、)ものの多さにめげる。 またしても気力減退気味の夏、なのでありました。


2015年7月25日(土)
気温上昇中
梅雨明けのあとの暑さはひときわで、熱中症で倒れる方も多いこの頃。ある朝、洗濯機のスイッチを入れた けれど始動せず。しかもその日は自転車のタイヤがパンクして使えず。(暑さのせいか。修理に持ち込むと 亀裂が入っているのでタイヤ交換!となった。やれやれ)悪いことは重なるもので、ファクシミリの調子が よくない。ローラーの部分が磨滅してスムーズに紙を送ってくれない→対処の仕方があるのでなんとか 送っていた→受信も滞りがちになってきた。洗濯機は11年、ファクシミリは9年位がんばってくれたので 入替時なのかも、ううーむ。
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昨日は、定期検診のあと古書展へ寄ってその足でシス書店へ、の予定だったのだけど、病院が予定より遅れ 、午後2時過ぎに突然カミナリと驟雨に見舞われて足止め状態。この際(?)古書展はあきらめて近場の シス書店へ行く。「水半球のなか」展(8/2まで)金子國義の大判のタブローが目を引き、釘づけ状態。 なかなか迫力ある作品でありました。ほかに、赤木仁、大月雄二郎、合田ノブヨ、山下陽子、など。 来廊者も途切れることなく訪れている。ゲンズブールの若くてかっくい?洋書があったりしてつい時を 忘れがち。その後、反対側の駅近くのギャラリーMalLeへ。「山本裕子のヴィクトリアン世界展」(26日まで) コラージュやドローイングの作品と、山本さんらしいコレクション(人形やオブジェなど)が展示されていて 素晴らしい。(山本じんさんの毛足の長い猫の作品もあり)大判の2冊組本が刊行されていたので拝見する。 (当方にも入荷見込みではあります)
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ということで、目録の対応が終息し、脱力状態。暑い中、気力を取り戻すすべはあるのか。なんて言ってはいられません けれど。

2015年7月18日(土)
再入荷4点
今週は、目録注文の発送作業に明け暮れ?して外出できず。木曜日の午前中に1箱送り、と思っていたら 朝からまるで遮断?するような雨量で、さすがにこれでは無理というもの。(昨日の発送分が心配) 午後まで様子をみても、時々の驟雨(思い出す怒り?)という感じなので踏み出せず。結局翌日発送と なった。
それにしてもシュオッブはよく動いていて全集もそこそこの売行きで嬉しい限りであります。発送作業が 集中すると、今までまずなかったミス(シュオッブ@のみのご注文の方にAも送ってしまった、、)が勃発。 ううう。当事者の方に改めてお詫びをいたします。陳謝。又、判型の違いにより梱包が難しい 場合があり、良いと思って作った箱が小学生レベル!なので作り直しとか、プロ?にあるまじき体たらく。 いやはや。しかもこの多忙期間に国際郵便の依頼メールもあったりと、パニック寸前になろうというもの。 (甘いかしらん)
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そんなことはともかく、森開社さんのご好意で4点ほど追加納品をしてくださった。
「腐爛頌」「マリの死に寄せる瞑想」「月と奇人(署名)」「樹」
各少部数に付、ご購入をお考えの方は お早めにいかがでしょうか。
挿絵 ---------------------------------------------------
挿絵 あまりに暑い昼下がり、ふと見上げた階段で
ぐったり気味の猫たち。
近寄っても逃げる気も失せた?小猫。
 

2015年7月11日(土)
新刊ラッシュ
待望の「マウアあるいは肉の幻」が水曜日に届き、ご予約の方には順次お送りしました。 ありがとうございます。ほぼ同時に当方の目録(280点ほど)を発行しました。ちょっとした誤字も散見か というところで、久々のせい?かプリントアウトの腕も落ち以前の半数ほどの発行です。後日、HP上に載せる 予定もあるような、、。恐縮ながら13日(月)の抽選、その後の発送となります。もし万が一ご希望の方 にはお送りします。
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挿絵 また、藍峯舎さんの「鬼火」(オリジナル完全版 1万5千円))が本日入荷しました。乱歩の漆黒から 横溝正史のシックな赤へ、限定版函装はやはり美しいオブジェといえるのではあるまいか。
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最近のニュース(?)としては、空中線書局の間氏よりDMが届きました。「山本裕子作品集ヴィクトリアン のお針子」2冊組本を刊行予定との由。(7/14〜)山本裕子氏は、2013年没、服飾作品制作の他、ドローイング 、コラージュの作家でもありその作品世界を紹介ということで、展覧会(恵比寿のギャラリーMalle)も 7/14より開催との由。当方にも入荷予定ですので、興味のある方は是非いかがでしょうか。

2015年7月4日(土)
“三歩屋”断念
早や7月。水曜日に「アントロジカ 2」が入荷しました。何と贅沢な造本。「MIMES」特装版表紙など カラーの書影が4頁もあり、まさにシュオッブ復興(瀬高道助氏)の感あり。ジャリやレリス、アルトー、 エルンストなどのシュルレアリストたちを始め、多くの文学者への影響、共感をもっていた“フランス風 ボルヘス”とは、、。ここで畏れ多いことに後半の頁の一角に当方の広告有。森開社さん(及びAnthologica) のご厚意の賜物であります。深謝。
ということであとは「マウアあるいは肉の幻」を待つばかり。週明けの早いうちにお送りできるのでは、というところ であります。
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明日7/5まで開催の、植草甚一回顧展(世田谷文学館)へ木曜日位に行くつもりでいて結局果たせず。うう。 三歩屋という、植草氏が晩年構想した古本店が造設公開されているとの由。これはもう見るしかないのでは と思いつつ、足元の小石に躓いたかのようなアクシデント(PCの不機嫌の対処とか)に気力減退。 昨日は朝からこれでもかという位の雨量だったし、とついついマイナス思考へ陥りがちなのであった。 いやはや。
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何はともあれ、うっとうしい時をこえてみえてくる夏の気配を待ちたいこの頃ではあります。
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