2013年12月28日(土)
起死回生の傑作?
今年も残りわずかと言いながらあまり実感はなく過ぎてしまう。各分野の今年1年のベストなどを 新聞紙面で確かめながら、自家総括をしてみるかと思いつつ、なかなか時は止まらない。読んだ本はそこそこ(最近の読了は「捨てる女」内澤旬子、身につまされるったらありません)とはいえ、「千田光全詩集」にすぐるものなし、というところかも。
更新は、最後のあがきで<書籍紹介>を1点、あくせくと試みたものの、出来上がったものがなぜかどこかへ消えてしまい(検索すると、ボタンのみで本体なし、、)なんでー、ということでみごとに宙吊りのまま年越しと相成りました。悪しからず、ううう。
明日は駈込みで、コーンウェルと、ミシェル・ウエルベック(“ちくま”で野崎氏が、起死回生の傑作!とほめていたし)の新刊を買いに行ってしまおうと思っているのでした。
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ということで、本年もご利用いただきましてありがとうございました。
12/30〜1/3まで、お休みとなります。
来年もよろしくお願い申し上げます。
どうぞよいお年を。


2013年12月21日(土)
二日続けて終日雨
昨日は久々に古書展仕入れに出かける。朝から降り出した雨も午後には止むような予報(?)だった のに、そうはいかず終日降りつづく。古書展会場へ着いたときは、荷解きをして本を並べていたのに 、しばらくして二階をみているとあわただしく数人が階下へ降りて行った。降り出したらしい。 収穫はというと、うっかり注文しそこなっていたものを探してみて、あるわけないと思ったらあった のでした。(誰も要らないってこと?ううむ)雨の割にそこそこ人が来ているけれど、棚前で呻って ばかりであまり拾えずに終わる。その後、二駅先の恵比寿で降りてシス書店へ。“大月雄二郎 白い男展”(最終日の二日前だった、、)月をテーマにしたモノクロームの作品群が圧倒的で、シスサイズとでもいうか常設のケースに合わせた小判の油絵が10点ほど展示されていて、思わず見入ってしまった。大月マジック?かも。
オーナーから、来年1月中旬に、古書フェアを企画しているとのことで、お誘いを受ける。30点ほど出品させてもらうこととなった。ううむ、サボってばかりはいられまへん。
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ということで、今週は新入荷を9点更新しました。(2頁目上段)年内も押し詰まってきて、それどころじゃないわけですが、年末年始にでもご覧いただければと思います。エディション・プヒプヒの「迷路」は、近日中に入荷予定です。「標本」は品切れとの由、ご了承くださいませ。

2013年12月14日(土)
二人のジャン
火曜日、午前中の雨はあっけなく止んだけれどあちこちに水たまりができている。「かわいいとのさま」堀内誠一原画展(ピンポイントギャラリー)挿絵へ。4〜50年前の作品とは思えないほど発色(特にブルー)がきれいで、大胆かつユニークな構図の作品ばかり。小規模とはいえ見ごたえあり。記念に、ポストカードや缶バッジ!などを購入して、表参道から池袋へ。
久々に池袋リブロの芸術書コーナーをのぞく。奥の一角で、アートブックフェアを開催中。絵本や写真集多し。探しもの中心のはずがみつからず、つい目につくものを数点購入。ううむ。なしくずし仕入なり。

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APIED22号が入荷しました。ジュネとコクトーの特集。挑発するジュネに辟易気味のコクトー、など、鵜飼哲氏や松本完治氏のテクストに感じ入る。二人のジャンの光と闇(松本氏)の深さが改めて身にしみる(?)ようでもあります。それにしてもコクトーのデッサンの巧みさを再確認。うまいよね。 善行堂通信(山本善行氏の古本屋の独り言の5回目)も収録されています。
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挿絵 ということで、今週は遠足で張り切り過ぎた家人の後遺症のための通院とか、市の耐震診断(無料)のため、天井床下その他解放?の対応とかでわらわらしてしまって更新できず。ううむ。 近所の(チエシャ)ノラ猫がきたので急いで撮ってみたのでした。








2013年12月7日(土)
特定秘密保護法案成立
早や12月、年の暮。昨日、特定秘密保護法が成立してしまった。何をかいわんや。民意の『倍返し』 なんてありえないのだろうか。
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ということで、家人は今日、遠足へ出かけた。デイサービスの企画にめずらしく参加すると言い出した。 体調がベストではないというのに、なぜにといえば、それは創作の為なのだった。作句は自然描写を ムネとしているので、めっきり出歩かなくなった身には想像力も枯渇するというもの。せめて遠足( 2時間かかるS公園)にて何とか作らねばという思いらしい。ほとんどがバスの中のはずで、果たして うまく作ることができるのか、それほどまでの執念(大げさではある)は生きる糧、なのかも。
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今回は、<海外詩集>の3頁目(英米詩集)を更新しました。図を入れたいのはやまやまなれど、すぐ には所在がワカラナイ、、という危うさで、相変わらずズルズルの様相を呈しているのでした。やれやれ。
近日中に、APIED22号、ジュネ&コクトー特集号が入荷予定です。今年は2回目の刊行で、コンスタントに 号数を重ねているのは頼もしい(好ましい、素晴らしい)ことです。入荷次第、お知らせします。

2013年11月30日(土)
枯葉の寝床
水曜日、インフルエンザの予防接種の為、家人を連れて行った帰り道、小学校の校庭を通りかかると 、3年生くらいの子供たちが枯葉の山を嬌声を上げながら蹴散らしている。片付ける大人の苦労なんて 知ったこっちゃないというところで、あとで片付けさせられるんじゃないかと思いつつ、ちょっと 一緒にやってみたい(?!)かんじではあったのでした。
歩数計を付け始めて1年余りで、1万歩を超えるのは月1くらいしかない、、という中、このところ 月2〜3度に増えてきていて、思わず歩きたくなるような晴天続きのせいかも。銀杏並木の黄金色を飽きずに 見上げたりして、まあ冬到来となれば1万歩はしばし途絶えるであろうけれど。
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ということで、「ボリバル侯爵」入荷しました。レオ・ペルッツの翻訳が次々と出るのは、ひとえに 訳者の方の思い入れの深さということでもあり、ありがたく(負けずに)読まねばというところ。 他に、アルベール・コーエンの「ソラル」、ロミの「三面記事の歴史」(共に国書刊行会刊)も 入荷しています。

2013年11月23日(土)
晩秋の晴天続き
挿絵 金曜日、古書展をサボって展覧会を2件。 東京ステーションギャラリー(久々)にて開催中の 「生誕百年 植田正治のつくりかた」へ。モノクロームのコントラストが生み出す作品は、映像的 で、マグリットやタンギーを想起させるシュルレアルな作法(?)に釘付でありました。 写真は、3階の展示会場を出たところで。なんだかわかりにくいかも。
その後、山下陽子ー未踏の星空展(LIBRAIRIE6)へ。新作コラージュを中心に30点ほどの展示。 星形のオブジェが多数あり、プレートもすべて作家制作との由。山下人気の源泉(?)がここに あるのかも。そう広くはない空間に人の出入りが多く、オーナーはやや疲れ気味の様子でありました。


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ロベルト・ボラーニョ「2666」をやっとのことで読了。ほぼ1年が過ぎてしまっていやはや。謎めいた 作家、アンチンボルディを追い求める話から五つの連作小説があり、延々と860頁あまり。時には世界各国の 作家論がとび出したりと、そのへんはともかくめくるめく迷路、迷宮物語はどこへたどり着くのかを 見定めなければなりません。そういえば、ボラーニョコレクション全8巻(白水社)が刊行開始されて いて、この作家人気は当分続きそうな気配。仕切り直して取り組むべきかも。
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ということで、今回は珍しく多めの更新で、新入荷10点(P1−下部)と、またもや水声社の新刊 「秘められた生」P・キニャール(510頁ほどの大冊!)です。キニャールといえば、「さまよえる影」 ゴンクール賞「めぐり逢う朝」(映画化)など、邦訳も多い作家ですが、今回はー人間の官能と<再生> に迫る<出立>する愛の物語ーとの由。ともあれ、お目に留まるものがあれば幸いにて。
又、レオ・ペルッツの新刊「ボリバル侯爵」(垂野創一郎訳、国書刊行会)も、近日入荷予定です。とっくに 買ってる?方も多いでしょうけれど。

2013年11月16日(土)
水声社、更新
昨日は定期検診の為病院へ。漢方サポート外来はいつも待たされるので、予約時間より2時間遅れ (午後1時過ぎ)で到着。入室前の待合所までは30分くらいで呼ばれたのだけど、そこからが長かった。 壁面に、30分以上経過した場合は受付までお越しください、と掲示されているので、40分たったところ で聞いてみる。前の方(初診)が長引いているとの由。さらに50分。合計1時間半。ううむ。 昼食を取りそこなっていることもあり、キレかかってはいたものの何とか済ませる。処方箋だけが 目的みたいなかんじではあったのでした。やれやれ。
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近々といいながら1週間たってしまいましたが、水声社の頁を更新しました。(<シュルレアリスム> 1-7)レーモン・クノーコレクションが無事完結し、新たなシリーズもありで、こうゆう版元が無事に活動中 というのはありがたいことです。息も絶え絶えというか、低く呻りたくなる落ちぶれ方?の版元 も散見するこの頃。書店も大事だけど、版元もね、というまあ無責任な物言いではあるかしらん。

2013年11月9日(土)
『かわいいとのさま』
発送作業の後の月曜日の午後、まとまった買出しをするため近場で3軒ほど歩き、やれやれと外へ 出たら、雨。今日は降らないはずだったのにと恨めしく思いながらビニ傘を買って帰る。雨足が 強くなってきて、家まであと30mというときにどしゃ降り。叩きつけるようなこれでもかという位の 雨のなか、やっとたどり着く。いやはやこれほどのパニック状態は久しぶりで後始末がもう大変。 ううむ。
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そんな話はともかく、嬉しい展覧会のDMが届きました。
挿絵 『かわいいとのさま』原画展(12/2(月)〜12/14(土)於:ピンポイントギャラリー(南青山)  堀内さんのちょっと漫画タッチのカラフルな挿絵は、見るほどに楽しくなってきます。 で、HPの表にDMをやっと入れたのですが、肝心の説明文がなかなか入らず、技術不足にて申し訳なく。
筒井敬介・作/堀内誠一・絵「かわいいとのさま」全4巻刊行記念展(小峰書店) 興味のある方は是非ご覧くださいませ。
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ということで、今回は<海外詩集>の2頁(P1、P2)を更新しました。背景色直しとか、あららの箇所多く 又しても反省。新刊1点<フィクションのエル・ドラド>シリーズ>「境界なき土地」ドノソ、 (この作品は、ブニュエルが映画化を企画していた!)また、あの「夜のみだらな鳥」も復刊予定との由。 ラテンアメリカ文学よ、再びというところで嬉しい企画ではないでしょうか。(既刊分他2点も近々UP する予定です)

2013年11月2日(土)
高速通信の設定
早くも11月、、。あっという間に月末は過ぎてゆき、もはや立ち止まることは許されず、取り戻す べき事項は増えるばかり。何のことやら。
ということで、このところネットにつながりにくくなっている件(一日数回つながらなくなり、 コンセントを抜いて時間を置くと戻る)を解決すべくHPを検索。無線ルーター(メーカーのHP)の 問い合わせ項目に該当するものがないのでTELしてみる。待ち時間はほとんどなく対応してくれたのだけど、 指示に惑わずついてゆくのは結構大変。コントロールパネルから次々に開いてゆき 基礎設定のチャンネル設定までたどり着く。家人のwin8を仲間に入れたのが原因かと思いきや、そう ではないらしい。とにかくチャンネルを今のものから変えて様子を見てゆく、という対処法なんだって。 ううむ、ワカラナイ。この先キカイの機嫌はよくなるのか、動静をじっと見守る?のみかも。
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ということで、今回は出版社特集(21−1)<リブロポートの本> を4点ほど更新しました。お目に 止まるものがあれば幸いにて。

2013年10月26日(土)
されどスペイン
雨の日は死んだふり、といっても連日の雨模様なのでさすがにそう(?)もいっていられない。 特に昨日は神田古書会館にて、特選古書展がある日だったのだ、ううむ、一歩も出られず。情けなや。
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このところスペイン映画をいくつか見て、なるほどスペイン、やっぱりスペインというイージーな感想 ながら面白かったのでした。
「人狼村 史上最悪の田舎」2011 このタイトルにビビッて迷ったものの好奇心には勝てず。その昔 淫乱で魔女的な侯爵夫人の呪いで村人たちが狼人間に、、。作家となって帰省した男と村人たちの 追いかけっこ、、。この辺であ然となる。一気にコミカルに物語は展開するのでした。
「気狂いピエロの決闘」2010 スペイン/仏 1937、マドリード。内戦の続く中、サーカス団で、2人の ピエロが美女をめぐり諍いが始まる。執拗にグロテスクに変身してゆくピエロの変わり様がすごい。 怪作カルト映画だそうでさもありなん。ヴェネチア映画祭監督賞。アレックス・デ・ラ・イグレシア監督。
「EVA(エヴァ)」2011 アンドロイド開発に携わる男と、姪で10歳の少女エヴァ。この少女の秘密が 徐々に明らかになってゆくのはスリリングでした。まさにSFファンタジー作品。
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ということで、今回は<書籍紹介>を1点更新しました。かつての雑誌「幻想文学」の存在意義が伝わる 1冊かと思われます。
又、「左川ちか全詩集特装版」がほぼ品切れました。「千田光全詩集」と2冊セットでお買上げの方、1名様のみ お受けします。勝手ながらよろしくお願い申し上げます。

2013年10月19日(土)
作家のまなざし
昨日は数ヶ月ぶりの定期検診で、朝から外出。担当医が困惑気味の顔付で、実はですね、、と 切り出され思わず身構えた(まだ診察もしていないのに)けれど、研究資料についての同意書の件だった。 いまひとつ内容が把握できず、まあボランティアですね、と言われても納得がいかずに保留とした。 ううむ。(これ以上は怒りに代わりそうなのでやめておく)で、漢方の先生は急な休みとのことで 時間が空き、比較的近場のLIBRAIRIE6へ。松本路子ーファム・アーティスト展。モノクロームの 女性作家の肖像写真が展示されていて、なかでもメレット・オッペンハイムに惹きつけられる。 無造作に自分の作品を手にしている姿は(亡くなる少し前だったとの由)やはり美しい。ピナ・パウシェ や、ボナ・マンディアルグ、ニキ・ド・サンファール、草間彌生、合田佐和子、平沢淑子、シンディ・ シャーマン、など。撮りたい被写体との出会いの深さはどれほどのものなのか、と思われる展示でありました。
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ということで、一気に秋めいて気候変動の激しいこの頃。台風が又もや上陸かということでもあり、 お気を付け下さい。
今回は文庫の頁に多少手を入れて(図版の均一化?とか)数点を更新しました。先週の新入荷も早い 反応を戴いたりして、怠けていてはアカンと、自戒するこのごろ(まあいつもながら)ではあります。

2013年10月12日(土)
千田光全詩集追加分入荷
品切れとなっていた、「千田光全詩集」が少部数追加納品されました。ご希望の方はこの機会に いかがでしょうか。
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秋晴れが、エスカレートか暴走かというかんじで、暑い日がつづいていていささかげんなり。 ついついやりかけのものが幾つかの山となり、減る様子がない。思い切りの良さとか、捨てる努力 とかを忘れたようではあります。ううむ。
話変わって、家人がPCを新たに購入。(XPを使い果たしてやっとWin8にした。不評?の8も今買えば 近く出るという8.2(?)のダウンロードが無料でできるとの由)傍目でみているとやはり最初の セッティングは大変そうで、メカに強い友人を呼び寄せてあれやこれや。TVの録画までできて しまうらしく、すごいことではある。けれど、シロウトにも簡単にできる日は果たしてくるのか、 しらん。
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ということで、今回は久々に新入荷6点をUPしました。(新入荷2頁目。近場で出番を待っている山 そのいちからの選出)お目に留まるものがあれば幸いにて。

2013年10月5日(土)
早や10月。
このところの新刊取扱いで、久々の活気?があったとはいえ、その間に迷宮入り事件勃発。ううむ。 又ですかということで、今年3件目?位か、まったくもって申し訳なく、平謝りの態。ということで、 在庫ストックの整理、整頓、管理方法などを検討中ではあります。
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左川ちかはもとより、千田光全詩集についても賞賛の声を戴きました。積年の想いの結晶としての 刊行は、近年稀にみる収穫、、では。限定版のみというのは寂しい限り。Sの付く版元(まあ、思潮社、 書肆山田、七月堂、青土社、とか、付く必要はもちろんないけれど)さんあたりにうかがってみたい ところではあります。
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ということで、“日記”の頁をあれこれ直しているうちに時間切れとなり、今週の更新なし。申し訳なく。 タイトル写真の子猫は、びっくり顔が撮れたと思ったのもつかの間、素早く逃げ去ったのでした。
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