2013年9月28日(土)
秋の便り
今週は久々に発送作業が多かったとはいえ、以前のカン(?)はとり戻せずあたふたと過ぎて しまった。(発送済メールの際、書籍代明細を書き忘れた方有、大変失礼しました。スミマセン)
待望の、「左川ちか全詩集 特装版」「千田光全詩集」の2点が入荷。ただし、各限定100部という ことで、この困難な出版状況は一体、、という問題はさておき、一部後送分があった事などから 発送は木、金、に集中してしまい、肝心の「3人の夭折詩人展」(荻窪ミニヨン)へは行けず。 最終日の金曜日には何とか、と予定していたけれど即対応できるほどのフットワークはなく、 残念無念でありました。ううむ。
在庫は各数冊のみというところで、品切れも近いかと思われます。ご検討下さい。<森開社〜>に記載。
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「塔のなかの井戸〜夢のかけら」の特装版(限定69部)が入荷しました。本日、 <書籍紹介>の方へUPしました (普及版の下部)ので、ご参考まで。トワイヤンの版画 (オフセット)を額装して展示するという、プチセレブ?な気分を味わいたいものです。
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ということで、平日の比較的空いている神保町古書店街で、ゆっくりと秋の陽射しを浴びています 、という羨ましいメールをいただきました。感謝。

2013年9月21日(土)
トワイヤンの特装版と森開社
昨日は久々の仕入れへ(五反田遊古展)。手に取るものが多い分、状態の悪いものもあり、そこそこ の収穫となった。その後、二駅先のシス書店へ。“夢のかけら シュルレアリスム”展開催中。女性 シュルレアリストの作品(ボナ・マンディアルグ/カリントン/フィニ/岡上淑子/他)が並ぶ。「塔の なかの井戸〜夢のかけら」出版記念展でもあり、15日にはE・イレーヌの松本氏とポエジウム主宰の 間奈美子氏の対談があり、ちょうど台風襲来前夜で大変だったとの由(行きたかった、、)フィニや カリントン、ボナなどの魔女?的作家とはちょっと異質の、時代に翻弄されつつも毅然と立ち向かう トワイヤンの作品は、とても魅惑的で、作品集の刊行はとても貴重なものといえます。その、銅版画 復刻特装版(限定69部)が近日中に入荷予定となりました。価格は28,000円です。オフセット版12葉、 原文冊子、ポートフォリオ、函入。
世界に15部のみという、トワイヤン「夢のかけら」手彩色版を原寸大復刻。、 ご予約承ります。
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昨日夜半、森開社新刊2点の発表がありました。「左川ちか全詩集 特装版」7,000円
「千田光全詩集」5,500円 各限定100部 記番 各少部数の入荷見込みです。ご予約承ります。
尚、3人の夭折詩人「千田光全詩集」刊行記念展が9/23〜27日、荻窪ミニヨンにて開催との由。 この機会にお出かけになってはいかがでしょうか。

追記:「千田光全詩集」は、頒価:6,000円となります。ご了承ください。


2013年9月14日(土)
台風接近中?
火曜日、本の整理をしていて左足の小指を積み上げた本の角にぶつける。かなり痛かったとはいえ、 一時の蹲り?で済むはずだったのに、時間がたっても痛みが引かず翌日までズキズキしたまま。 ううむ、しかたなく整形外科へ。レントゲンの結果、骨折やひびではなさそうだけど明言はできない との由。とにかく時間をかけて治すこと。つま先立ちやちょっとした運動も3週間は自粛せよ、とのこと。 あらら。明らかなのは身体の衰え、つまり年のせいということか、トホホの有様ではあります。
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と、つい愚痴っぽくなりましたが、今回は、E・イレーヌさんの新刊「塔のなかの井戸〜夢のかけら」 を<書籍紹介>の方へUPしてみましたので、ご覧ください。
また、森開社さんの新刊について。今月19日位に書影、価格等を発表できそうです、との由。何分 2点(「千田光詩集」「左川ちか全詩集特装版」)とも100部限定とのことで、再三くどいようですが ごく少部数の入荷見込みです。価格不明のうちに言うべきことではありませんが、ご予約はお早めに。 (数年前に特装版のご予約を戴いておりますが、改めて確認させていただきます)

2013年9月7日(土)
トワイヤンの新刊
エディション・イレーヌさんより新刊が入荷しました。「塔のなかの井戸〜夢のかけら」 クロアチア 出身のイヴシックとプラハのトワイヤン、2人の東欧の作家による詩画集ということで、願ってもない (僥倖ともいうべき)出版刊行です。詩画集と資料編の2分冊となっていて、資料編にはブルトン亡き 後のシュルレアリスムを支えたトワイヤンとハイズレル、ラドヴァン・イヴシック(今まで知られて いなかった業績等、2009年87歳で死去)と、アニー・ル・ブランたちの活動など、とても 興味深い解説となっています。アトリエ空中線の間氏もこの企画におおいに賛同されたとの由。 挿絵 この機会に是非いかがでしょうか。特装版については、企画の大元であるシス書店さんにて販売。 当方でも入荷の打診(!?)をしていますので、ご希望の方はお知らせください。
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ということで、玄関先でパッと咲いたハイビスカスと、隣はペペロミアイザベラ。

2013年8月31日(土)
映画三昧
残暑もそろそろ終息に、と安堵するのは早すぎて、昨日から猛暑のぶり返し。すっかり意気消沈 というかお手上げ状態ではあります。ううむ。となるとつい録画に逃避してしまい、「ハンガー・ゲーム」 2012 ゲイリー・ロス監督(ティーンズサバイバルアクション、ということでヒロインの活躍を たのしむ?趣向。いかにもアメリカ的。と言いつつ結構面白がってみてしまったし、なにより大統領役で 久々のD・サザーランドが出演していてラッキーであった。B ) 「プロメテウス」2012 リドリー・スコット 監督(シガニー・ウィーバーの再来のような強靭な女性博士が出てきて、「エイリアン」じゃないか と思ってたら、前日譚のつもりで撮ったんだって。「砂の惑星」がなつかしい。B-)「別離」2011 イラン(神の名のもとに、という副題。思惑がずれて離婚調停中の夫婦とその父親、娘の一家と メイドの母娘との諍い。なかなかに刺激的ではあった。B+)などなど。
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ということで、今回は更新はパスとなります。来月の新刊として、エディション・イレーヌから トワイヤンの詩画集が、そして森開社久々の新刊2点が少部数入荷予定です。詳細が分かり次第 お知らせします。

2013年8月24日(土)
“あなたもシュルレアリスト”
終了間近(25日まで)の<遊ぶ>シュルレアリスム展(損保ジャパン東郷青児美術館)へ。 新宿西口のジャングルジムみたいなビル群はどうも苦手だとぶつぶつ言いながら、42階の会場へ。 カタログとして刊行されている本の通りに、テーマ別に陳列された作品。どこを切り取っても 出現するエルンストはやはり偉大だし、マン・レイのユーモア、デュシャンの知的な遊び心に 感応しつつ、オブジェやタブローの存在感(大きさの実感とか)は貴重な体験となったのでした。 シュルレアリスムをもう少し身近に、というコンセプト?なのか、ジュニア向けの薄いカタログの ようなものが作られていて、パラパラしてみたけれど、うーむちょっと無理なのではという素朴な 疑問が残った。出口に売店があり、展示グッズの種類の多いのはダリとマグリットで、あ然とした のでありました。さもありなん?コーネルやメレット、タンギーなどのPCを購入して帰宅。
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ということで、新入荷を6点、UPしました。子供のころ、「犬の学校」の中村宏の挿絵を見てトラウマに なったという人がいて、是非とも見たいという探究心?がやっと実った1冊、ではあります。

2013年8月17日(土)
タイムリミット
今週もまた酷暑がつづく中、15日にお墓参りへ。高齢の家人はというと、はるか昔の話を喋り 出して止まらず、暑さ知らず?の風情ではあった。
注文などはひと段落し、あとはもうぐったりと夏休みなわけで、冷房をつけては消しつつ、映画やら (「少年と自転車」「ルート・アイリッシュ」「ムースの隠遁」など)読書やら(「2666」があと 十数頁、、)で過ごしてしまったのでした。行くべきところややるべき事柄は後回しで、タイムリミット 真近の件もいくつかあり、うーむ、どーしたものかしらん。
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ということで、久々に詩集を8点ほどUPしました。この分野は未整理が多く、思案の果てに 放置状態!という情けないパターンではあります。お目に留まるものがあれば幸いにて。

2013年8月10日(土)
本日も真夏日
数日前より尋常でない暑さがつづいていて、気力体力総てOFF(?!)になりつつあるこの頃。 そんな中、昨日はギャラリーめぐり(2軒だけど)をしてきました。日比谷線小伝馬町駅に 降り立つと(地下から地上へ出ると)蜃気楼のように街の景色が揺れていて、、と思ったのは 一瞬で、ちょっと迷いつつもたどり着いたのが、みうらじろうギャラリー。『アラン・ラボワール 写真展』。クラシックなモノトーンのなかで、自由奔放な子供たちと時々猫のいる情景。ブレッソン みたい、と思いつつ見入ったのでした。その後、シス書店へ。『MIROKU』展(11日まで)稲垣足穂 ×林海象、ということで、映画『彌勒 MIROKU』にちなんだもの。永瀬正敏氏の写真は、硬質で 深い陰影に充ちた漆黒世界で素晴らしい。大月雄二郎氏の作品と、足穂愛用の備品(色鉛筆や鼻眼鏡 や判子など)の展示もあり、タルホ好きには必見です。
挿絵 ---------------------------------------------------
ということで、藍峯舎の「屋根裏の散歩者」が今週初めに入荷しました。重厚な装本による、今どき 珍しい本格的限定本です。
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この暑さで猫もぐったりまどろみ中。



2013年8月3日(土)
新刊2点
新刊「薔薇の鉄索」村上芳正画集、が入荷しました。すぐに想起するのは「家畜人ヤプー」の挿絵 (他に、ジュネ、澁澤、三島、倉橋、など)ですが、実相寺昭雄監督の映画「あさき夢みし」1974年 (脚本大岡信)のポスターなども収録されています。函を開けるとすぐに美しい絵が現れるので、 新入荷には(その)本体をUPしてあります。興味のある方は是非。
又、藍峯舎第二弾「屋根裏の散歩者」がついに刊行。A5判変型の美しい函装となっています。 (背継に生成り牛革と黒サテンの布装など)附録として、池田満寿夫の回顧エッセイや、中 相作氏 書下し評伝「真珠社主人 平井通」が収録されています。(<書籍紹介>に図版等あり) 当方には近日中に入荷予定です。乱歩好きの皆様、こちらも是非いかがでしょうか。
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今週は、浴室のリフォームが4日ほどあり、それなりの対処に明け暮れて、気が付けば8月、という ところであります。やれやれ。

2013年7月27日(土)
痛恨?のミス
蒸し暑さがピークに達するこの頃。近所の柴犬も犬小屋の後ろでぐったりしているし、(愛すべき) ノラ猫たちも姿を見せず。岩合氏の本によると、早朝と夕方が猫の散歩時間だそうで、早起き しなければ良い出会いはないとの由。すぐ逃げるのはたいがい雌で、雄猫の場合は見せつける、誇示 するという傾向にあるそうな。先日パッタリ出会ったガリガリの三毛猫は、口に何か咥えつつ、睨みを きかせつつ悠然!と歩いていったし、、やつは雄だったのかも。
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週の初めにまとまった仕事をして、あとは近所の柴犬状態だったのだけど、1件の問い合わせにガーンと 目を覚まされたのでした。というのもあろうことか(時々あるかも)リストの内容が、以前の 消し忘れとごっちゃになって載っていた、、というもの。弁解の余地もない、という状況のなか、 それでもご注文下さったのでした。この場にても深くお詫びとお礼を申し上げます。すみませんでした。 ううむ、、でもまだもしかして、また出てくるかもという不安感は消えず。
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今週は、新入荷を4点UPしました。1980年と81年刊行。永田耕衣とバラードとダレルとシュペルヴィエル 、となりました。

2013年7月20日(土)
明日は選挙
木曜日、「種村季弘傑作撰U」が入荷して、全2巻が揃いました。諏訪哲史氏編集版のタネムラ ワールド、ゆっくり味わいたいものです。
ということで、夏枯れ(?!)ならそれなりにするべきことにとりかかれる筈が、続けざまに押し寄せる 目録とか、急遽決まった家の一部のリフォームとかで、結局時はあたふたと過ぎてしまうのでした。 早くも月末近く、選挙が明日に迫り、一人10票の権利があれば、という説(7票入れて3票棄権とか) に多少とも賛成したい気がする。一票の重さが反映するとは思えない、思いにくいのではあるまいか。 大体、日本を取り戻す、とかって連呼されてもねえ、という気分ではあります。

2013年7月13日(土)
日録風に
7/7(日)朝刊の一面下の広告に、青土社、みすず、河出文庫(ナボコフ有)が並び、二面下には 文芸誌4誌の広告あり。この広告面を見ると、今日は7日だと認識する。条件反射的作用?かも。 「文学界」に山尾悠子氏の作品有。
7/8(月)新刊の「ブニュエル」四方田犬彦著、をみるためにジュンク堂大宮店へ。平積みは無理でも 面見せくらい、、と思ったけど1冊差しのみだった。やはり読まねば、という内容。せっかくの 外出なのでいくつか予定があったのだけれど、夕方から雲行きがあやしくなり、ヤな予感もして、 仕方なく帰宅の途に。その後、雨とカミナリ鳴りやまず、ついに停電も。突然怒り出したような 空模様であった。
7/10(水)連日の暑さでぐったり。フリーの時間にプールへ行ったらやはり混んでいた。30分で帰宅。
7/11(木)家人の定期検診日。朝9時ですでに暑く、帽子嫌いな家人も素直にかぶってゆく。昼過ぎに帰宅。 茹で上がった?ような気分。
7/12(金)午前中に来訪者あり。今週はろくに仕事をしていないなあ、ということで、1時間ほどHPの 手直し。夜半に続きをやって何とかかたちにする。
で、本日は、<遊ぶ>シュルレアリスム展の、巌谷氏の講演会があり、前々から予定していたのに 数日前にアクシデント発生。午前中で何とかクリアしたけれど、講演時間には間に合わず、残念無念。
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先週、焦り気味にご予約受付の表示をしてしまった「屋根裏の散歩者」ですが、10日よりの受付とのこ とで、時間の余裕はまだありそうです。かつての豆本ではなく、A5判変型との由。興味のある方は いかがでしょうか。

2013年7月6日(土)
「知の無限迷宮」
≪ご予約承り中≫ 藍峯舎第二弾「屋根裏の散歩者」江戸川乱歩/池田満寿夫:挿画
            限定350部(記番)定価14,000円 7月末刊行予定
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週の初めに、新刊が3点入荷しました。シネマアピエ vol9(テーマ:世界旅行)は、カバーの 印刷にアクシデントがあり、刷り直したとの由。とてもきれいなグレートーンで、瀟洒な小冊子と なっています。桧山氏による映画のイラストも素敵です。
諏訪哲史氏編集による、種村季弘傑作撰のTが出ました。−敬虔なる一愛読者としての僕の独断的 思い入れも存分につまった、あくまで硬派な二分冊のベストコレクションーとの由。「知の無限 迷宮」の怪人、タネラムネラには熱烈な支持者が引きもきらず、といったところかも。 あと1点、カサーレスの短篇集「パウリーナの思い出に」は、10篇が収録。幻影の土地に生まれた 作家の、イリュージョン(?)の味わいはいかがでしょう。
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ということで、蒸し暑さが極限状態のまま、いつまで続くことやら。この不快感は当然のごとく 無気力へとつづく道、、ではありますが、うっとうしさに拍車をかけるのが、“選挙”なのかも。
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