2013年3月30日(土)
新刊入荷
“出版人に聞く”というシリーズの10点目として、「薔薇十字社とその軌跡」が刊行され、 先日入荷しました。6〜70年代の華やかで過激な出版界の一つの象徴的存在として君臨(?) した版元でもあり、興味は尽きないものがあります。内藤三津子氏の編集者としての変遷が 今更ながら確認できる(玄光社から出帆社まで)訳で、澁澤龍彦ワールド(三島/寺山/堀内/ 挿絵 種村/他)の方々の信頼の度合いは今では考えられないのでは。気になるのは、内藤氏が「若い 生活」という月刊?誌に作品を(ペンネームで)連載していてそれを纏めたいけれど、手元には なく1冊も見つからないとの由。そこはそれ、探し出してみたいものではあります。 又、薔薇十字社刊行目録(りぶるりべろ、川口氏による)が巻末にあり、最後の出版物「妻帯司祭」 の見本を取次に150部納品した日の午後、倒産!。9割は取次が回収処分し、残り1割(15冊位) のみ、購入した人の手に渡ったとの由。何とも劇的な展開ではあります。
余計なお世話ではあるけれど、もう少し周辺の編集者たちの生態?を聞いて欲しかった気がしたの でした。興味のある方は是非。
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家人の定期検診へ通う道すがら、病院周辺の桜を撮る。幽玄にして美しい風景にしばし見とれる。

2013年3月23日(土)
早くも満開?
春分の日、風もなくほど良い天気の中、お墓参りへ。短時間とはいえ、親戚一同が会する 訳で、あれこれと雑事に追われる。家人の顔見世興行?みたいなムードあり。何なんだか。
映画やギャラリーへ行く予定が次々につぶれて、結局今週はどこへも行けず。2時間以上の 外出は用意周到な計画をたてないと成立せず。来週こそはと思うのだけれど。
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ということで、更新は地道な点検?という観点から、各頁の図の位置を直して補充する、という ことをやっております。今までのところ、海外詩集/思想・評論、迄終了。とはいえ、内容の 記述のなさすぎのもの多く、早くも挫折気味。集中力欠如はなはだし。つい横道へそれて 余計な頁を制作中。ううむ。
桜の開花が早すぎて、あっという間に春行かん、かな。

2013年3月16日(土)
ポール・デルヴォー展/ポエジウム
久々の定期検診。足の痺れが少しもよくならないと訴えても、時間をかけるしかない、 というような返答。ううむ。漢方薬はいつ効き出すんですかとはさすがに聞けず、またしても どっさりと処方されたのだった。
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挿絵 週の半ば、やっとポール・デルヴォー展へ。(3/24迄)約半数が日本初公開との由。作品の モチーフとしての、鉄道模型やオイルランプ(なんと美しい造形!)の展示もあり。 シュルレアリスムの理論とは相容れないとしながらも、デルヴォーの作品はどうしても (?)出現させてしまう力をもっているように思える。なかでも『森』(1948年)は、アンリ・ ルソーのような深い森の中でまどろむ美女と、葉陰には月が出ていて左奥には線路上に遠のく 列車がみえる。複数の女たちの作品が多い中で、唯一人夢をみているような(いつもの)美女は 魅惑的であった。

写真は、1930年のポール・デルヴォー。

追記:詩学研究室・ポエジウム(間奈美子氏)より、フォーラム開催のお知らせ
第1回ポエジウムフォーラム 3/30(土)ギャラリーランプ2(新宿区四谷)午後3時〜5時
対談:平出隆/間奈美子 新たな“Poeitics”パラダイムへの眺望と可能性を語り合います。 参加費1,500円、定員50名、要予約との由。詳細をご希望の方はお知らせください。 

2013年3月9日(土)
久々の新刊
急に気温が高くなった水曜日あたりから、花粉症勃発。兆しはそれほどではなかったので 急激に襲われた気分、というかともかくもくしゃみ、鼻づまりがひどくて耐え難い日々となった。 ううむ。アレジオン10という、アレルギー専用鼻炎薬を買ってみる、第2世代抗ヒスタミン薬 エピナスチン塩酸塩を配合、、まあとにかくひたすら即効性を願うのみ。
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久々に、七月堂さんより新刊が1点入荷しました。『シュウ ウエムラ』及川廣信著。メイクを アートに変えた、日本が世界に誇る巨匠。氏の仕事、思想として東洋哲学から禅の世界へ突入 する本書は、芸術を志すすべての人に「確実な何か」を与えるエッセンスの宝庫だろう。との由。 及川氏は、大野一雄/慶人/土方巽/勅使河原三郎等の舞台の製作、ヤン・ファーブル「劇的 狂気の力」プロデュースなど、アルトー館研究所主宰。興味のある方はいかがでしょうか。

2013年3月2日(土)
春一番
昨日は春一番が吹き荒れ、今日は打ってかわって北風が強く吹いている。“北風と太陽”じゃ ないけどどうも風は苦手で、カンタンに降参して家中引き籠り状態、になってしまう。
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今更ではありますが、昨年の収支を計算していると、売上の落差が激しくて、営業月と 休業月(?)が波のように繰り返されただけ、というかんじであります。当然ながら格段と 売上不振は続いていて、地道な努力を怠った結果、とうとう上着を脱いだ旅人、、の心境 (?)かも。ううむ。
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ということで、埼玉県立近代美術館にて開催中の「ポール・デルヴォー展」(3/24日まで)と、 ミヒャエル・ハネケの「Amour」(3/9より公開)の2件くらいは何とかクリアしたいもの であります。

2013年2月23日(土)
世界で最も美しい書店
先日、早朝(といっても九時過ぎくらい)からFAX注文あり。何と値段表記が間違っていた 、、、。今更ながら何とお詫びををしてよいやら(\1,600→\5,000だった、、) 即、お詫びのFAXを送信したものの、こーゆーケースがまだありそう、、なのが情けない。 (後日、再注文を戴き、恐縮至極極まれり)
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相変わらずあれやこれやで(確定申告2人分とか)早くも月末ということで、今回は更新パス となりました。手を入れる個所は際限なく(?)ある訳で、HPが突然非表示になってしまうとかの アクシデントもあり、ため息吐息の現状であります。まもなくアカデミー賞の発表あり、 大気汚染(黄砂とかPM2.5とか)も本格的になりそうだし、花粉は昨年の6〜7倍の勢いだとか 、ううむ。
“世界で最も美しい書店”というTV放映が今夜あるので、見逃すまいとは思うのでありました。

2013年2月16日(土)
久々の仕入れ
家人はさる同人誌に長年参加していて、俳句を毎月投稿している。五首(投稿)のうち、 三首入れば良し、たいていは二首というのを月毎のたのしみにしている訳だけれど、かなりの 量だしパソコンに打込んで保存すればという提案をしてみた。けれど大正生まれの家人は “気が進まない”との由。指先の刺激は脳にも良いとか、実際にデモって見せてもかたくなに 拒否されてあえなく挫折したのだった。
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昨日は、久々の仕入れ(リブロ池袋古本まつり)へ出かける。悪天候にもかかわらず、初日と あって会場はそこそこの混みよう。スマホを本の上に置いて検索しつつ本を見ている人あり。 ううむ。ともかくも余程のものでない限り手を出すなというブレーキをかけつつ、10分もすると すっかり忘れ果て、あれこれ抜いてしまうのだった。ううう。「エヴァの匂い」とか、アラン・ ドロンとか「儀式」とかの映画ポスターが壁面に飾られていて、見入る。値段の格差が激しい ので拾いものがあるかとは思いつつ、手は出さず仕舞いであった。ちょっと未練。

2013年2月9日(土)
オークション?
今週水曜日に又もや積雪かということで身構えていたのだけれど、雪から霙になり雨となって それでも終日降りつづいたのだった。三寒四温はなはだしいこの頃。
毎月刊行される文芸誌は大して買うことはないものの、読みたい記事(作家)が重なるとつい 買いに走るわけで、近くにあった文庫ベスト本なども衝動買いして、はたと廻りをながめると、 付録ものの天下!(棚一面)だった。BAGの他、フリースブランケット、スリッパ、キャラクター 文具セットまであるのを発見。ううむ、シンジラレナイ。
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ということで、久々の限定版/稀少本、のUPであります。福田繁雄氏「ボール」は、正直なところ 値段設定わからず。(動物を折り込んだ絵本で、福田氏らしい造形、ペーパーアニメーションの 原形?なのかも)一応、ハシクレ設定(何のこっちゃ)となっています。こういうときこそ オークション?なのかとも思うのだけど、やはりどうも渦中でさまようというか取り仕切ると いうのが苦手で、うろうろするばかりなのでした。ご容赦。


2013年2月2日(土)
如月
早くも2月。先月ご注文いただいた方で、カバーをかけられる(四六判、雑誌など)ものは お付けしようと(今更ながら)思い立ち、付けてはみたものの腕がおちたというか、ヘター! と思わず舌打ち。(本のカバーかけにもワザがあるものです)こんなはずではなかったはず。 お送りした方には陳謝、読みにくい場合は破棄してください。ちなみに自家製カバー(10年 くらい前の制作)ではあります。
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ロベルト・ボラーニョの「2666」を年末から読んでいるのだけれど、今やっと3章目に入った ところでついつい、文庫本上下とか、「物語るあなた、絵描くわたし」とか目移りして読んで しまうため、なかなか進まず。本の形体(ざっと5×22pの直方体)からして、車中はともかく、 病院の待ち時間に読むのはちょっと気が引けるのだった。 内容はというと、5つの物語の構成で、外文好きには面白い展開なのではと思われ、多数の 図形の頂点に作家名を配した意味深長さとか、なのではあります。
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ということで、今回は久々の新入荷5点の更新となりました。なにかしらご参考になれば幸いにて。

2013年1月26日(土)
早くも月末
20日(日)に町内会の新年会あり。役員当番のため、受付を仰せつかる。総勢40名ほど。 半数くらいしか顔と名前が一致しないものだから、冷汗もので何とか役目を終える。この 一大イベント(?)をクリアすれば無事に放免になりそうな気配。やれやれ。
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今週は通院が2回あり。1回は家人の付添であとは定期の検診。血液検査はほぼ正常の範囲 内なので今回もまたクリアのもよう。まあとにかく遠出(自宅から1時間以上)は、今月初のことで 、電車の隣に座った女子がイキナリ化粧を始めるという珍事?に遭遇。独特の香りをまき散らして パタパタと忙しく動かすその挙動に微塵のためらいもみられないというのは、うーん、世も末 の一場面?なのかしらん。
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新刊の待ち遠しい森開社さんに、2点ほど新入荷を追加しました。(「夢の研究」「おかしな 家族」)各1点のみにて、お探しの方はお早めにどうぞ。

2013年1月19日(土)
闘いとしての映画
いまだに14日(月)の大雪の残骸?があって、雪かきが日課となりつつある。大体が怠慢体質 のせいか、10分やっては休憩の繰り返しで、進まず。あざ笑うかのように屋根の上の雪がドサッと 落ちてきて、これがいまだにつづいている。溶けてくれないのは、それだけ寒気が居座っているわけで 、早や降参、の有様。やれやれ。
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15日(火)、大島渚死去、80歳。松竹ヌーベルヴァーグから独立プロへ。初期60年代の過激な 作品を経て、「愛のコリーダ」「愛の亡霊」「戦場のメリークリスマス」86年「マックス、モン・ アムール」99年「御法度」が遺作となった。17年間もの闘病生活は、無念残念というしかないのでは。 ー常に時代や状況と闘い、観客とも闘ったその姿勢は、最後まで一貫しておりー山根貞男氏のコメント より。
ということで、HP“映画”の2頁目に関連書10点のうち半数ほどの図版をUPしました。シネマ70、と いう特集雑誌が1点入りました。ご参考まで。

2013年1月12日(土)
猫に首輪
寒さ厳しきなか、思考回路、活動半径、共に停滞気味。やるべきことは一向に減らず、日々の 雑事を言い訳にしがちなこの頃。今回の更新は<書籍紹介>のみであります。ご参考まで。
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アカデミー賞ノミネート作品が発表された。S・スピルバーグ「リンカーン」!(思わずのけぞ りそうになる)主演は、ダニエル・ディ=ルイスだし、ううむ。各作品を観ていないので、予想は無理 としても、ミヒャエル・ハネケは今回は果たして、、という期待はしてしまうのだった。
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ということで、ノラ猫の首輪に、メモリーカードやバッテリーなどが装備されていたという事件。 おとなしく首輪をつけさせるような顔見知りの猫だったんだろうか。うちの近所の ノラは、目が合うとキッと身構えるのが常なので、信じがたい気がしないでもないのだった。

2013年1月5日(土)
謹賀新年
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

元旦はこの上もなく良い天気で、午後から初詣へ。予想に反して思ったほどの混みようでは なく、無事に帰宅。3日までは(だらだらと)読み&録画鑑賞で過ごし、外出せず。飽きるほど やってみたい正月気分、ではありました。
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挿絵 昨年にご案内した、藍峯舎さんの刊行第1作、「赤き死の假面」が出来上がりました。黒と赤の コントラストも美しい重厚な造本です。乱歩唯一の翻訳書を、限定版にていかがでしょうか。 (<書籍紹介>にもUPしました)
ということで、昨日UPしたものの、新入荷の頁の画像が出ず。あれこれ手を尽くしたものの なぜか出てくれなくてギブアップ。気を取り直して本日やっと何とかなりました。原因は半角の アキ?だったかも。年明けから躓いたカタチで、怠慢への戒め?か。iPhoneの操作で アイコンが1個消えてしまった!り、今年もまた受難?は続きそうな気配なのでした。
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