2012年9月29日(土)
70年代回顧
木曜日。家人の定期検診の付添で朝出。毎回正午前後までかかるのは覚悟の上とはいえ、 いつまでたっても順番がこなくて家人はひたすら居眠りをしている。午後1時半過ぎにやっ と解放。その間、朝刊、目録2通、PR誌、「うほほいシネクラブ」内田樹著、を読了。 遅い昼食と薬の調達に出た後、やっと新刊の更新をする。前日の午後に届いていたので その日のうちにUPすべきだったと反省。
APIED 20号「海外短篇小説集」。創刊号は2002年とのことで早くも11年目に突入。おみごと です。山下陽子氏の表紙絵も変わらず可憐な美しさで、執筆者は22名、20号記念の増頁で 価格かわらず。山本善行氏の、善行堂通信3古本屋のつくり方、という連載あり。 手になじむ小冊子の判型も 長続きの一因かも。ということで、お薦めいたします。
挿絵 ----------------------------------------------------
「日本の70年代 1968−1982」という展覧会が9/15〜11/11迄、埼玉県立近代美術館で開催 されている。開館30周年記念展とのことで、とても派手なチラシ(70年代よこれでもかっ、 というかんじ)が届きました。ありがたいことに長期間なので行ってみなくてはと思う次第。 何よりもこれを含め、近々の展覧会情報送ってくれた友人に感謝。少しは目を見開けよ、と 諭され?た気分であります。

2012年9月22日(土)
有から無へ
17日の敬老の日は、町内会の高齢者の家へ記念品を配って歩く。担当は6軒ほどなので、 時間はそうはかからなかったものの、うちも該当者がいるので様子を聞かれたり聞いたり、 あれやこれや。最高齢は93歳で、一人暮らしは数軒あるとのこと。
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木曜日はケーブルTVの工事が入り、朝9時過ぎから午後2時過ぎくらいまでかかってすっかり消耗。 発端は家人の携帯購入で、結局、電話TVネットのセット接続と決めてしまったのだった。 有線から無線(LAN)へ。うう、どうなってるんだかはよく分からない状態で、ネット接続はまた 違う業者の方が来て説明を受ける。その間、介護サービスの出迎え有、電話あり、宅配便あり、 とその都度流されつつすべて終了してから昼食をとる。その辺に飛び交っている(?)電波を キャッチするということは、盗ろうと思えば思えば盗れる?んだそうで、その点有線の方が安心 ですよ、と言われたのを思い出しつつ、実感どころか皆目ワカラナイわけではあります。やれやれ。
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今月の新入荷を8点UPしました。「ブルーノ・シュルツ全集」は何とか入手できたものの、あまり 売れて欲しくない(まあ高額だし)類(?)ではあり、現代思想、現代詩手帖、新劇、などの バックナンバーはなぜか大目に入ってきてしまっていて、なんとか出番を作らねばならない、 のにいつになることやら。

2012年9月15日(土)
本を読まねばサル
ズルズルといつまで続く暑さかな。
今週始めは、介護認定の切替による担当者会議があったりして、バタバタしているうち、 やりかけの案件は山積みになるばかりなのだった。ううむ。
木曜日の朝日新聞全頁見開きに、ヒトは、本を読まねばサルである。というメッセージで 動物園の鉄格子のなかの猿山とおぼしきものに群がる多くの人間たち。みな裸身で、バナナ を奪い合ったりとんだりはねたりしている図、、。ううむ、これはもう宝島社なわけで、こー ゆー広告は他の版元では考えにくい、というかまずないんじゃないだろうか。インパクト あり過ぎでいまいちのれない(その昔の田村隆一とか)感があるのは当方のみかしらん。
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釣りをしていて川の中に携帯を落としたというマヌケな知人(家人)のために、奔走する ハメになっているこの頃。とりあえず本よりケータイというところが情けないかも。

2012年9月8日(土)
ポエジウム開設
詩と詩的芸術のさまざまなレクチャー、創作等の詩学講座“ポエジウム”開講2012、の パンフレットが届く(空中線書局の間氏主宰)。創作講座としては、レイヨグラフ、デカル コマニー、フロッタージュ、コラージュ、アッサンブラージュ、ブリコラージュ・オブジェ、 などがあり、言語芸術としては、カリグラム、アナグラム、ウリポの方法詩などなど、まさに、 アトリエ空中線・間氏の目指すものを体験できることになる。なんとうらやましい。 数十年分を引き戻して講座に駆け付けたい、思いではあるけれど、とりあえずは久々の新刊 を待つことにいたしましょう。
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『稲垣足穂の「宇宙的郷愁」とシェリングの「美的直観」について』
間奈美子:著 造本アトリエ空中線 9月30日刊行予定(予価千五百円)限定300部
※ご予約、承ります。

2012年9月1日(土)
筋トレは女性を救う
早くも9月。火曜日に、漢方処方の定期受診。煎じ薬を三日分まとめて作り、冷蔵庫保管 なのだけれど、温めずに飲んでいると言ったら、煎じ薬の意味がないと怒られた。その せい?かどうか体温は一向に上がらず、 ただ足先の痺れは軽減されつつある。最近フィット ネスをやり始めて(ジムではなく)“筋トレは女性を救う”というスローガンをたすき掛け した若い女子たちに先導されつつあるのだった。(まあとにかく)
挿絵 ---------------------------------------------------------
主に新刊の書影を動画にして、6点ほどUPできるようになりました。よくわかっている訳では ない、、、ので、動きを止めぬよう細心の注意をしつつ、更新に精を出さねばといったところ。
ということで、歯医者に通う道すがらにある、盆栽美術館の入口。思うようには撮れず。

2012年8月25日(土)
新刊入荷
当方としてはタイミングよく、更新直前に新刊が届きました。『幻想文学講義』ー「幻想 文学」インタビュー集成、という大冊です。建石氏のモノクロームの美しい装画。創刊号 から終刊号までの66冊(?)分の、著者たちとの濃密な時間が甦るようであります。是非に とお薦め。
又、アトリエOCTAの新刊(5/31付)も入りました。まだ出版活動は終わっていなかった、、 という安堵感を覚えずにはいられません。「幻想文学」誌上でもお馴染みの藪下明博氏の 第一詩集「卵屋のじっちゃの幽霊屋敷」。グレイの表紙のそっけないムードとは裏腹に 中身はなかなかに熱熱ムード(?)で、まあ読んでごらんなさいまし、というところ。 「詩の栞」と題した石堂藍氏の解説(別刷小冊子)から始めてもよいかと思われます。建築 家にして、奇天烈な異形の詩群!をおたのしみください。
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ところで、猛暑の勢いの止まらぬ今週の木曜日、ハンズメッセの初日へエイヤッとばかり 出かける。(大宮西口店)年に1度のハンズバーゲンとあって、平日といえどもさすがの混雑。 数日後に行くと売り切れだったという今までの失敗を払拭すべく探しまわって約2時間ほど。 あれやこれやで結構な量となる。この労力を仕入れに廻すべき、と帰宅してから反省したの であった。

2012年8月18日(土)
「人を見る豚」
お盆休みに、溜った仕事をしてしまおうと秘かに考えていたものの、何一つとりかかれず。 暑さ負けでぐだぐだしただけでした。
木曜日、家人の定期検診の付添で朝出。病院へ行くだけで病(熱中症)になりそうなくらい の猛暑。少しは空いているのではという予想は見事に外れて、帰宅は午後1時過ぎ。ぐったり と疲れてしばし動けず。
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ぐだぐだしながらも一気読みしてしまったのは「飼い喰いー三匹の豚とわたし」内澤旬子 (岩波書店刊、今年の2/22初版、3/26に二刷りが出ている)。種類の異なる豚三匹を廃屋を 借りて育て、屠畜し食べるという、空前絶後のルポルタージュ。『世界屠畜紀行』の著者 ならではの発想と言いつつも、この情熱は一体、、。唖然としながらも、イラストによる みごとな解説も含めて読まずにいられない。いやはや。なかでも雑種で“夢”と名付けられた 「人を見る豚」との格闘、、。かしこくて凶暴で手のかかったこの豚を真っ先に食べようと 思った、、、ううむ。しばしの暑気払いになること請け合いの本であります。

2012年8月11日(土)
その場主義
すっかり日に焼けた知人と会ったり、にぎやかな花火大会があったりと、夏らしさはその位 のもので過ぎてしまいそうなこの頃。不満気味なのは、冷え症体質になったせいで、ビール やアイス、氷などの夏ものを体験できないもどかしさにあるわけで、そこはそれ時々はビールを こっそり呷ってしまうのだけれど。
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新入荷を6点更新しました。倉庫で待機中の本の画像をUPするという手間を惜しんで(?)の 更新なので、まあその場主義的に流れるのがいつもながら情けない仕儀であります。
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このところ、ラース・フォン・トリアーの作品を(今更ながら)纏めてみているのだけれど、 いやはや何とも驚きの作品ばかりなのだった。そのうちまとめて報告するとして、ミヒャエル・ ハネケ、ジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌとともに、我が三大注目監督といえるかも。

2012年8月4日(土)
無冠の王者
月曜日、半年ぶりのPET-CT検査へ。年2回の修行(?)とはいえ、慣れたとはいえず。午後の 受診の場合は朝7時までの食事はOK]なのだけど、結局起きられずに断念。たまの絶食も体 調にいいかもと思いつつ、ついあれこれ食材を夢想する。体温を上げるために、今までの漢方 薬を進化?させて煎じて飲むということになった。3日分を一度に作るとのことで、帰宅して やってみたけれどひどく不味い。苦味だけならまだしも、得体のしれないものでまさにカオス ?の味わい。やれやれ。
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オリンピックでは、競泳の北島氏の無念に感銘。あの、(魔法のような)ストロークで泳いで ゆく平泳ぎは、いつみても素晴らしく、無冠は残念な結果だったけれど、泳ぐことの魅力は 増すばかりなのだった。

2012年7月28日(土)
新刊2点
エディション・プヒプヒで当店でも人気の高い垂野氏訳、レオ・ペルッツ「夜毎に石の橋の 下で」が(やっと)昨日入荷しました。−ペルッツの用いた魔術は、(中略)その史実あるい は伝説の向きをほんの少しだけ変えて、隠された物語をあらわにする。それはまるで、厚紙 の下で操られる磁力によって上に撒かれたばらばらの砂鉄が微妙に向きを変え、思いもよら なかった模様を形づくる光景を思わせる。−そのうえなぜ愛などにー解説に代えて、より。
それと、こちらもうっかりして刊行から4か月もたってしまった「夢の操縦法」が入りました。 サン=ドニ侯爵の古典的名作。とはいえ初版が3月22日付で、6月20日には二刷りが出るとは これいかに。ルドンの装画とシックなブルーの函装のこの“夢”についての書物の売行き は嬉しい限りであります。
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ということで、暑くて死にそーな日がつづいています。炎天下に仕入れにゆく気力失せ、 もっぱら目録漁り。下鴨納涼古本まつりとか京王とか定期の古書展で、うまく入手できれば ラッキーという、不毛(?)な夏ではあります。

2012年7月21日(土)
放置物件
17日(火)に梅雨明けしてからずっと猛暑だったわけですが、昨日は嘘のように涼しくなって 、そうなると俄然(?)気力が甦ったように仕事に励んだものの、いつまで続くことやら。 ついでに、壁面に取り付けられる棚(無印良品) をいくつか買ってあったので取付作業。挿絵 一ケはうまくいったものの、あと1点は釘が曲がってしまって失敗。ううむ。こうなるとまた しばらく放置状態が続くかも。遮光用のスダレも昨年買ったまま放置、、が1本残っていて、 これも取付けるべきなのだけれど、気力はほぼゼロになりつつあるのだった。
新刊書の購入リストが5〜6点たまっていているものの、待機状態(未読)のものはそれを上回 る数量で、ーこのあたりでこの涼しさのまま時を止めて読んでしまいたいー訳ではあります。 ううう。そういいながらも買いに走るという悪癖、、。
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ということで、夏バテも極まった!感の、近所の猫。

2012年7月14日(土)
役に立たないもの
このところ、ほとんど風のこない扇風機とか、カタログ注文した品物がサイズはあっているのに 履けないとか、不調和音はなはだし。すべてをこの暑さのせい(?)にしたいくらいであります。
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新入荷を3点UPしました。ジーン・セバーグの評伝と、その謎の死についての解明、ということ で、これほど悲劇的な“女優”もいないのではなかろうか。また、レーモン・クノー・コレクシ ョン全13巻(水声社)が刊行中にてその既刊分を揃えました。改訳版のザジやはまむぎ、本邦初 訳のものなど、ラインナップは魅惑的です。
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久々にリンクを1件、追加しました。黒猫館さん。入るのが怖いようなかんじですが、暗黒城を 探検する、みたいな気分ではいってみるのもいいかも。

2012年7月7日(土)
夏の読書
七夕。昨日などは蒸し暑さが極限(?)状態にて、さすがにぐったり気味のこの頃。月初 めは家事の雑用などで過ぎてしまった。そんななか、小型のサーキュレーターが突然動か なくなり、購入1年目のこともあってメーカーへ電話すると、そういう苦情(!)が多く、 改良したものを無償で送るとの由、ううむ。電話してみるもの?かも。
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ということで、古書展もすっかり遠のく昨今ですが、久々に(とても嬉しいことに)まとまった 外文の注文有。ロシア、ドイツ文学方面で6点ほど。翻訳小説は、ミステリ以外は文庫になりに くいもので、少部数しか出版されないこともあり、単行本で読んでもらえるのは何よりでありま す。ちなみに当方は、『秘書綺譚』ブラックウッド幻想怪奇傑作集、をパラ読み中。単行本じゃ ないところがフェアじゃない?かも。それにしても、光文社古典新訳文庫の、南條竹則氏の訳本の 多さに今更ながら驚嘆してしまうのでした。
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