2011年12月29日(木)
検索機能
挿絵 一昨日、とても久しぶりに浅草橋へ。 駅前の書店が解体!されて消滅?していた。ううむ。 銀杏の木の落葉が目を引くのでちょっと撮ってみました。年末のせわしなさを体感しつつ、 買い物を済ませてさっさと帰宅。
グーグルの検索機能について:以前はできていたのがいまはできなくなってしまい(フレーム を使った頁は×になった?のか)、今のところ宙吊り状態にて申し訳なく。もうしばらく時間が かかると思われます。
ということで、明日30日より1月3日まで業務を休ませていただきます。本年もありがとうござい ました。よい年をお迎えください。

2011年12月24日(土)
本日より
やっとのことでリニューアルとなりました。何が変わったかなどは前日記に書きましたが、 “見やすさ”のみかもしれません。Google検索などはいまのところできず(近日中になんとか) いまだ工事中のところ数件ありといったところです。年末年始にゆっくりご覧いただければ幸い です。引き続きよろしく願いいたします。

風のように?!「乱世綺譚集」が通り過ぎました。再入荷して3日で完売。マルセル・シュオブ、 売れまっせ、白水、国書、筑摩の方々、、。
{突然の訃報}--------------------------------------
12月20日、森田芳光監督死去、61歳。思わず絶句。「家族ゲーム」はブニュエルじゃないか、と ばかりに感銘して以来、ほとんどの作品を追ってきただけに残念でならない。相米慎二(53歳!)に つづく日本映画界の痛手?なのではないかと思われる。

2011年12月18日(日)
つづき
「乱世樹譚集」が先ほど入荷しました。150部の番外編(従ってbネし)。価格は800円でゆう メール送料180円、ヤマトメール便だと80円です。ただしこちらは到着まで数日かかります。 少部数に付きお早めに。よろしく願いいたします。

2011年12月17日(土)
乱世綺譚集
本日、エディション・プヒプヒさんより連絡有。マルセル・シュオヴ「乱世綺譚集」が明日、 入荷予定となります。買い逃していた方はこの機会に是非どうぞ。ラストチャンス!かも。

2011年12月10日(土)
「涜聖の森」
今週もまた雑事があれこれと続き、1年の最後の月というのは追い込まれるものだ、と感じて いる場合ではない、わけではあります。
久々に、PEGANA LOSTの最新号が入荷。182頁と分厚い内容で、千円とはお買い得。200部とい うことなので気になる方はお早めにどうぞ。

挿絵 昨日、シス書店の、トワイヤン「涜聖の森」展を見に出かける。(朝からの霙!に委縮したも のの昼前にはピタリと止む) ギャラリーの壁面にトワイヤンの作品が並ぶ幸福感にしばし 浸る。−象徴の森のただなかにおける彼女の探求の全領域を明けわたしつつ、同時に彼女自身 の悪魔祓いの力を私たちに教える。
−アンドレ・ブルトン 
ちょっとわかりにくいブルトンの言葉ではありますが、夜と夢の謎めいた光景は心に残るもの でした。今月25日まで開催(月・火休み)

2011年12月3日(土)
早や師走
先月30日にHPのリニューアルをするつもりだったのだけれど、サーバーを変えるのは大変 なことで、登録したのみで終わる。大体がHPビルダーとプログラムの合作となっているの で、その辺のややこしさがアダ?になっているもよう。目論見は甘かった。ううむ。
12月1日、現代作家の阿部&川上両氏ご成婚!のニュースに驚いて、買い物の帰り際、週刊新 潮を見にいってみると先客!がいて、熱心にその記事を読んでいた。並んで読むのは忍びない ?のでそそくさと買って帰る。いやはや。

ということでここ最近亡くなった方、ケン・ラッセル(84歳)、石堂淑朗(79歳)、石井恭二 (元現代思潮社社主、83歳)など。 なんと“濃い”方々が次々に、というかんじでもう未練 はないとでもいわんばかりの、、ような気がしてきたのだった。合掌。

2011年11月27日(日)
書店のかたち
このところ土曜日に家人の歯医者通いをしていて、途中に踏切があり、線路上を車椅子を 押してゆくと引っかかりやすくてひやひやしていたのだけれど、これは、タイヤに空気が 不足している、、ということに(3回目にして)やっと気づく。押してゆくのも重く感じて いて、体力の衰えかと納得してていたがそうではなかった。(そういう部分はあるとして)  帰宅後に両輪に空気を入れてみてもなぜか漏れてしまうようでうまくゆかず。あれやこ れやで日が暮れたのでした。
昨日の朝刊に、J堂池袋店人文書担当だった女子(31歳、東大卒)が、那覇店勤務後に沖縄 の(日本一小さい)古書店経営者へ転身、という記事があった。今どきこんな奇特な若者が いるとは信じられず。動機はともあれ東京から沖縄へとべるという身軽さと決断力には脱帽 してしまう。 書店の形態も変化し続けている昨今、うまく存続してほしいものではあります。

2011年11月19日(土)
捨てる勇気
またしても捜しものみつからず。2ヶ月ほど前に購入した物件(書物の形状)で(重要度) Aランクのものなのでないはずはないわけで、収納場所もほぼ1箇所、そこが×だとあと2 〜3箇所のみのはずがかなり手を広げてみてもダメ。購入時の心理状態(?)に思いを馳せ、 その後の行動範囲などを推理?してみてもポッカリとあいた穴は埋まらない。ううむ。早く も半日が過ぎてしまい、こーゆーちょっとしたことがクリアしないと先へ進めないタチーと いうほど几帳面ではないし、だいたい几帳面ならこういう事態には陥らないし、結局はモノ がありすぎ、、昔の新聞切抜きファイルがそこかしこから出てきたりとか、、よくよく考え れば3月の地震後の整理が甘かった→いい加減に仕舞い込んだことが遠因。でも物件は2か月 前だし、、ああ情けない。
ということで、以上の理由は論外として、リニューアルはどうした、という状況であります。 “ちょっとした障害”が幾つかあってもうあと少しー今月中にはというところです。何が違 うのか、ということについてはまた後日。


2011年11月12日(土)
死と再生の物語
「秋元潔詩集成」が昨日入荷。七月堂の、故・木村栄治氏渾身の遺作が、この未曾有の年 に上梓された。「評伝 尾形亀之助」の著者として知られる秋元氏の詳細な年譜は、木村 氏の手になるもので、みごとな評伝となっている。
詩集「ひとりの少女のための物語」のなかの「喪失以前」から、

     もう なにもかもなくなりました
     世界は ただ世界というだけで 樹は樹という          
     だけで
     空は空というだけで 人は人というだけで
     風はつめたく乾いていった
     (後略)
挿絵

解説の天沢氏の、<ひとりのの少女>は誰かーにも引き込まれ、この“おそろしい予言者” (野村尚志氏後書)の詩は、ずっしりと心に響くのではないでしょうか。お薦めします。
今日の午前中に撮った庭先の山茶花ー昨日の雨のしずくが光っているつもり。 (見えないかも)

2011年11月5日(土)
映画の食卓
水曜日にアピエ社より新刊、シネマアピエ特別号、が入荷しました。“きょうと小冊子セ ッション”というイベント参加のために急遽制作されたため特別号となったとの由。(こ のイベントは10月末で終了) テーマは“映画の食卓”で、「駅馬車」から「ブラック スワン」まで様々な場面が語られています。興味のある方は是非。

で、昨日、町野好昭展へ駆けつける。(本日11/5まで) タイトルの、La Perleー真珠ー の透明性と呼応するような(両性具有的な)少女たちが美しい。ざくろや怪魚を背景にし たものなど、作家の息遣い(?)を感じるためにはやはり間近で拝見するしかない、とい うこと。
その後、時間がないといいつつ駅前に出来たばかりのルミネ有楽町店を見物。平日とはい えあちこちで行列となっていて、係員がそこかしこにいて、どう行けば出られるかを教え てくれる。普段は絶対的に行くわけはないのだけれど、ちょっとした好奇心で後について みてみる。上がって降りただけ。まあ10分くらいなものでサワリも何も味わえず。フロア ガイドで現在位置を確認する。だいたい興味などほとんどないのだから疲れるだけ、では ある。ファッションとフード・スイーツのみで出来上がった女の館?などに用は無いので 帰るのみ、でありました。

2011年10月29日(土)
記念写真
昨日は、神保町古書会館での青空展(特選古書即売展)へ行くはずであった。毎年これだ 挿絵 挿絵 けは逃さない、、というのがせめてもの矜持であったというのに、行けず。申し分のない 秋晴れで絶好の仕入れ日和であったというのに、であります。ううむ、特別なアクシデン トがあったわけではなく、えー、ぐちぐちと愚痴る(今日行けば?という声も聞こえるけ れどとりあえず無視)のはやめにして、ついにiPhoneを入手した記念(?)ということで、 写真で誤魔化そうという算段。近所のノラ猫が今のところ標的。

2011年10月22日(土)
新刊入荷
新刊が1点入荷しました。町野好昭画集「La Perle」。巻頭からカラー作品を収録した見 ごたえのあるもので、解説等の言葉を排した(禁じた?)潔さがうかがえます。ただし、 裏面の帯をめくると作者謹言が現れる!のでご注意。出版記念展がスパンアートギャラリ ーにて開催されます。(10/24〜11/5まで)こちらもお見逃しなく。
リニューアルを今月中旬としたものの、いまだにリストのチェックをしているわけなので すが、10行ほどの空きへ何を入れるつもりだったかわからない、という情けない状態であ ります。ということでもうしばらく時間がかかる見込みであります。ううむ。
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□今週の映画
「終着駅ートルストイ最後の旅」2009 独/露/英 マイケル・ホフマン監督
 トルストイは82歳で家出し、旅の途中で亡くなる。世界三大悪妻!?と言われた妻ソフ ィアとの確執の日々。全く仲が悪いというわけでもないのだけれど、偉大なる文学者であ る夫の影に隠れてなるものか、という奥様の意地?かもしれませんが。ともかくも、クリ ストファー・プラマーと、ソフィア役のヘレン・ミレンの演技が見事でありました。両者 に翻弄される弟子の青年(ジェームズ・マカヴォイ)の純真さもまた良かったような。結 局、共産主義の夫にたてつく現実主義の妻だったのかも。B+
「ナインスゲート」1999 仏/スペイン ロマン・ポランスキー監督 
 みごとな書棚の並ぶ書斎での首吊り場面から始まる。まさに本をめぐるお話。しかも世 界でたった3冊しかないという悪魔の本探しを、尊大なコレクターから頼まれる古書店主 (?)ジョニー・デップ。本を求めてポルトガルとフランスを巡るわけで、9つの扉のため に9枚の版画を3冊の本から集めると、悪魔になれる?祈祷書?が出来上がるらしい。ま、 とにかく、ポルトガルの双子の爺さんの製本屋とか、デップに付きまとう謎の女(エマニ ュエル・セニエ)とか、ポランスキーならではの世界ではありました。B+

2011年10月15日(土)
“妖精”を探して
アンソロジー「菫色の文法」が、昨日1冊のみ入荷しました。作家(ミストレル・ノール氏) が関西方面での展示会で忙しく、今月下旬には追加納品してくださることになっています。 1点ずつの手作りゆえ時間がかかるとの由。ご予約を承ります。
現況としては、左川ちか、ビブリオテカプヒプヒのシリーズ等、コンスタントに動いていま す。
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週の始めころより、“妖精”(と名前がつくある本)探しを頼まれて、安請け合いしたのが 後の祭りで、みつからない。全くないわけではないのだけれど、いつの間にやら高額になっ ていてしばし呆然。漠然と探している本はあれこれあるものだけど、必死に一日でも早く入 手したければ、どんなに高額でもいいのでしょうが、以前と同じくらいの値段でそれほど急 ぎませんーというのが案外難しかったりするわけであります。ネットと電話でダメだったら やはり神保町一廻り計画を立てるか、他も探すべきか、、う〜む、何年やってんだかという 自嘲とともに、いまだ探求中といったところであります。

2011年10月8日(土)
香水夜話
昨日は朝から外出して定期検診へ。血液検査の結果(白血球値がやっと正常範囲となる) もまずまずでほっと一安心といったところ。次回は年明けなので、約3ヶ月分の漢方薬 (A4のダンボール箱くらい)を持ちつつ、帰りの途中駅である恵比寿で下車。
シス書店にて開催中の、山下陽子個展「香水夜話」へ。新作版画、オブジェ、コラージュ 挿絵 作品など。香水瓶の綺麗なシルエットのなかの小宇宙。ピアノの鍵盤の上に横たわるサボ テン嬢(?)とか、ヴァレリー(オマージュ)の大作、BOXオブジェなどのミクロコスモ スの魅力にあふれている。久々にお会いした作家は、ほんの少し疲れているようにもみえ、 京都へ戻られた間氏のおはなしなどうかがう。秋晴れのシス書店のメルヴェイユ(?)  11月6日まで。
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○今週の読書
 禁じていたはずの新刊読みの癖が出てしまうと止まらない。数日前に三省堂で10点ほど の大人買いをもくろみ、そのうち4点は(新刊だというのに)在庫なしにつき注文。単行 本4点、コミック2点、文庫新書が4点という内訳。
「ゴダールと女たち」四方田犬彦 講談社現代新書 2011/8/20刊 ゴダールの女神たち をめぐる論考(書き下ろし!)であって面白くないはずがない?わけではありました。ジ ーン・セバーグに始まり、アンナ・カリーナ、2人のアンヌ、ミリアム・ルーセルなどの ゴダールギャルズ!は、いかにこの気鋭の映画作家を通過したのか。ということはゴダー ルの評伝でもあり、ゴシップ的な興味も結構あり。ー女に逃げられるという天才的才能ー というよりうまくすり抜ける方法、かもしれない。“オタクと学者という二つの派閥”の 中ではなく、“まったく好き勝手に思いつきで映画を撮っている、かんしゃく持ちで金に うるさい男”(四方田氏後書より)そしてこの本を岡崎京子氏に献げる、との由。「気狂 いピエロ」「勝手にしやがれ」」「バルタザールどこへ行く」(ブレッソン)などを無性 に観たくなったのだった。

2011年10月1日(土)
ホームレスの猫
久々の仕入れ。五反田アートブックバザール展へ。事前注文の半分が当たったけれど、こ のところ追いかけている案件?が外れてしまい、残念。相性が悪いのかどうか空振りが続 いている。まあしかし、図録や雑誌などがジャンルごとにうまく構成されていて、ついの めり込む。映画パンフと書籍でゴダール特集もあり、6〜70年代のチラシや雑誌も豊富であ った。その中で、詩集の棚が目を引いていて、棚前に常に人がいるというか、なかなか動 かないような気がしたのはひいき目かしらん。ということでやや衝動買いに走りすぎた感 ありつつ会場を後にする。
帰り道、ホームレスの猫(ダンボールが作ってあるのは飼われているのかも)猫3匹が道 端にいて、灰色でところどころ毛がもつれて汚れ気味の老婆?猫の視線は、思わずたじろ ぐほど強烈であった。寄るな触るなといったところか。
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□今週の映画
「ジョニー・マッド・ドッグ」 2007 仏/ベルギー/リベリア ジャン=ステファーヌ・ ソヴェール監督  アフリカの少年殺人集団。冒頭からハイテンションで、問答無用の現 実というのか、信じラレナイとつぶやく余裕すらもはやないのではないかしら。アフリカ の内戦に即戦力として武器を携え行進する少年たち。エンディングで現実の彼等のスナッ プが映り、リアリティたっぷりに慄いてしまったのだった。B 
「ミック・マック」2009 仏 ジャン=ピエール・ジュネ監督 セザール賞を2度受賞し た永田鉄男氏が撮影監督。まあいかにもジュネ作品で、仕掛けやいたずらは堂にいったも のであるけれど、いまひとつ既視感あり、かも。ランボーは骨肉腫、ボードレールは梅毒、 ヴェルレーヌはせん妄、ネルヴァルは首吊り、というセリフには笑っちゃうしかないような。 B_
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